冬の雨は厳しく静かです。降雨量が少ない里に住んでおるので時たまに降る雨は鬱陶しいのだが今日は喜びの雨であった。4つの音源が違う雑音を奏でる中、平静を保ち手元は苛々と目線は上下に動かし、あぁいい気分。雨はそれまでの汚れを流し粗方を排除します。そんな中タイミング良く訪れる機会は殆どが気持ちの良いもので久し振りに満足出来たから喜びの雨とします。(続きは不快です)
サァーと響く雨音と同じく心地よい音と云えばなんでしょう。それは鞭の音です。垂れた髪が顔半分を隠し鋭い眼光で見下ろしながら咥え煙草の口元は気品に溢れ、腕を組み権威を放ち、それは組んだ脚からも窺えます。あぁ女王様・・・。どうぞ私を"豚男"と呼んで下さい。見るだけでチクチクする尖ったヒールの先を胸に押し付け、咥えた煙草の灰はどうか私の口へお納め下さい。吐いた煙で清められ吐きかける唾で褒めて下さい。お疲れになりましたら私の顔面を椅子とし芳しい部分を拝ませて下さい。聖なる水が私の股間から下腹へ胸へ首元へ、頂戴します飲み干します。キツく縛って下さい。どんな格好でも構いません兎に角動けないように。私は地面に這い蹲りこの汚い臀部を女王様へ見て頂きます。腕を高く上げ溜めて落とされる高速の振りが、ビシ!と頭に突き刺さる刺激を生み私は豚であることを幸福に思うのです。流れるように打つ女王様の腕は指揮棒の様に、私の体と喉は音色を奏でます。聞いて下さいこのみっともない調べを。刻まれ赤みを帯び青から紫へと私の体を着飾って下さい。お願いばかりですみません女王様。全身に打たれた主従愛の思いを孔雀の羽で擦って頂ける頃には私はくたびれ果て尚果てております。目も開けられない程息つく私の顎を柄でえぐり、女王様はこの汚い私の顔をよく見える位置まで寄せてこう仰るのです。
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