放送者本人が売り物になるので少し商売と似ているのだ。
ニコ生を観察すると見えてくるものを書いてみよう。
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/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ ゆってみるお!
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下品さもキャラクターとして受け入れられる配信者は幸福だ。「またヘンな人が現れたよ」と話題になる。こうして短時間で有名な位置へ辿り着けるのは天賦の才ある者や、成るべくして成る者だけだ。特に都市圏で話題になるのは、他がやっていない変なこと。如何に違うか、変わってるか、特化しているか、こんなことが重要。かと云って、こうなれない者が落胆するのは早い。
実生活の破綻を話題にする必要はない。確かな知識を得た上での思想観で以って巨悪や不埒者へ立ち向かい議論や論破など正義観や一般への知識布教をする必要もない。無理をして馬鹿げた行動に出てみたり、お笑い番組やラジオ番組のような企画を引用したりする事も不要。早いトコ有名になりたいなら、このテンプレートを使えば良い。こういった事に才能を発揮する人々もいるから悪いことじゃない。配信が芸や勤めのようになっても生活のプラスになるなら問題はない。配信以前に何かしら目的があり、道具として配信を使っている人もいる。
ストリーム配信を使って自分を売る行動に出た人が、たまたま私達の目に付いただけの事だ。一方、世の中には専門職に就いた大勢の人間が居て、彼らは能力と経験を仕事や公益の為に奮っている。私達が、この大多数の姿を敢えて目にする機会は殆ど無いだろう。大なり小なり一人一人の労役があって、この社会は成り立っている。ネット上は自分を見せ易い。楽しさを求め、積極的に表へ立つことを選んだのなら、少しだけ他人への貢献を考えておこう。
尤も大事なことは、日々の生活に支障なく、無理せず、長く続けることだと考えている。
この事について以下へ書き留める。
ネタの豊富さや企画力はあまり意味が無い、これに捕らわれると苦痛になる
人を楽しませる事が好きで色々企画するだろうが、どんな企画もタイミングや旬がある。次々発案する事になれば自分を見失う事に繋がるかも知れない。傀儡人形みたくリスナー様や世間様のお気に召す侭に自分を変えていくのも良いが、舞い上がった気分や自分が自分で無くなるような感覚になるのは宜しくない。自主性を感じ得ない務めにしてはいけない。
妙なテンションで過ごすのは楽しいだろう。そうして、配信者としてのキャラよりも発想が優先し評価されると、自分が発想したにも拘わらず、自分という人格が視聴者から「つまらない、不要」とされる場合がある。結局やりたい事や思いどおりに振舞えず、重荷となり窮屈さを感じて自滅することになるだろう。毎日毎回騒ぐ必要はない。自分の気分に合わせて催す。無理はしないこと、他人を干渉させ過ぎないこと。放送主は司会であり技術者であり企画運営者だ。権限は放送者にある。権力ではない、これを自覚&自信と云う。
人数集め、集客手法は単に手法
ストリーム配信を見ていれば、誰でも商売に似た手法が分かるだろ。
- 大きく出て手法で掻き集る(外配信、突然の大騒ぎ配信で話題化させる、ゴシップ)
- フランチャイズする(自分の信者である放送者を養生する)
- 提携する(同じジャンル配信者とのグループ化やコラボ、ニコ動画連携等)
- オーナーの個性で売る(自分を商品化し明確なキャラクターで通して差別化)
- 場を設ける(来易さや居心地の良さなど環境整備と提供、クルーズを導線に)
- ポイントを絞る(配信内容の主題や話題を設ける)
- 競合する場所に乗り込み客を奪う(凸)
- 趣向や欲求を考える(リサーチ。食欲、流行り話題、興味、性的アピール)
集客や実際の視聴者数を気にし過ぎないこと
人数が集まらないことで「つまらない」と頓挫する人が居るが、数字に負けないこと。自分が備えているコミュニケーションキャパシティーまで人数到達すれば充分だ。大勢と飲み騒げる人もいれば、少数でジックリ話す方が好きな人もいる。視聴者の数を気にしない事。無理して人気取りへ向かうと「あれしろ、こうしろ」と振り回されるだけになる。ムキになって格好付けて急激に視聴者を伸ばした者は場を制御することを学べない。徐々に慣れるが、だったらジワジワ着実に慣れる方が良い。何かのキッカケで知らない内に増えたりする。晒しと言われる伝達拡散は本人が意図しない形でやってくる。これが口コミの効果だ。こうなると何処かで無理をする事になるだろう。仕事でも多忙な時は走り回ったり残業を行う。大小の頑張りは必ず身に付く。
配信行為には運転資金は(ほぼ)掛からない。維持費を集金する必要がないから集客を気にする必要は余り無い。常連の溜まり場になるのは流動性の低下に繋がる。実店舗では好まれないが、配信上では有効だ。視聴者側はコメントビュアーでも入れない限り、いつも誰が居るかは判らない。入店し易さや30分居ても苦痛じゃない雰囲気作りを心掛ける。これを考えるのは初期段階、あとは自然に身に付く配信スタイルが決定付ける。実生活でもイメチェンするだろう、方向修正も出来る。但し、人前に立つことだから品を忘れてはいけない。
井戸端会議でも、ちゃんと報道になる
ちょっとしたニュース話題でも、これを知らなかったリスナーには報道の一種となる。世間一般は好き勝手な解釈をして勝手に発言する。情報を共有していくと、俄か記者が氾濫する。悪い点もあれば、そうでもない。解釈の仕方で面白くなり、意見を促すことで対話が進む。日々雑感、井戸端会議、特に売り出せる強烈な個性が無くとも、充分やっていけるポイントがコレ。
語り手になるより主導的な聞き手になろう。相手を怒らせて「ほらね、ザマー」はNG。相手に興味を持たせる事前知識や疑問提示が自分の為になる。曖昧や未熟はデマに繋がる。知ったか振りをせず聞いてみよう。するとコメントが増える。視聴者は主張を持っている。一般参加者に意見を言わせる番組は荒れがちだ、纏まりが付かないので敬遠される。ニコ生の視聴者は口頭ではなく文字だ。制御は利く。視聴者数が多くなればコメントの取捨能力が要る。これは徐々に身に付く。一気に増え過ぎることは無いし、人間は状況に慣れる。読み切れない状況になったら、まず感謝と自信を持とう。自分(放送者)&常連(コテハン)&不特定多数(184や初見)とグループ分けをしてもいい。自分&大勢のお前ら、でも良い。濃密になると荒れがちだが「代替案を出せ」など突っ込み過ぎもいけない。賛成し過ぎも反対し過ぎも宜しくない。この場合の中庸的立場は中立ではなく、多極を理解する立場である。両者の意見を聞く姿勢が良い。
長期視点。所詮"今時流行のサイトでしかない"と見切りをつけておく事
一般参加を前面に売り出すサイトは以下のような繁栄と終焉を繰り返す。
- 先ず、突出した個性が嗅ぎ付け、開拓する。
- ネットコミュニケの古参が参加。フォロワー常連となる。強固な基礎が出来る。
- 次に一般が集まり、一般人が表に出始める。古参スタイルの模倣が進む。
- そして古参や常連や突出した個性が埋没し始め、誰もが凡庸になる。
- 運営は芸能人や著名人を参加させて「このサイトは良い」と言わせる。
- 余計なサービスが付加され当初の空気は失われ、先人が次を探し始める。
一番大事な点は営業時間と営業日数
つまり、いつも安定した穏やかな態度で視野は浅く広く、時に熱意を見せること。或る配信者は付き合う相手に「誠実と温厚」を望むそうだ。異性対象の話だが、実はコレが主催する際のポイントでもある。この記事が纏められるのも、この言葉のお陰だったりする。
大体の放送時間帯や放送日を設けておく事で常連は把握し日時に合わせてくる。気をつけるのは余りにも義務化しないこと。拘束されてはいけない。多少の義務化は評価に繋がるが人生は案外波乱だ。
定間隔放送出来ない場合はどうするか?有効な手段はニコ生が連携している、ミニSNSを使うことだ。スマートフォン等の携帯モバイルでも使える SNS であること。この点、利用者の多い twitter は始め易く効果的だ。「予約しました」や「放送を開始しました」とのツイートは効果覿面(てきめん)なのだが、これに気付いていない放送者が多い。各種 SNS の特性を考えてみよう。大雑把にアメーバーはナンパ、mixi は交友、Facebook は現実的交流、この点から見て twitter は簡単で気楽で安全性があり伝達性が高く速い。 twitter は内容密度を問われる企業向けでは無く、個人の情報発信としての価値が高いことは実証されている。
主体は放送であるが、twitter は放送時間外でも、自分を配信する行為になる。これに限らずSNS的なサイトやコンテンツ、ツールは沢山あるし今後も増えるので、自分の好きなこと(長所)を現せるツールをプロフに掲載しておき配信時間外の話題を提供しておく。この点、特に女の子は確認しておくこと。放送が無くてもツイートがあれば交流は継続される。女子のツイートには華がある。その時の気分が表れる。内面を見せることになるので見た目で訪れるチャラい男子を選別することにもなる。
"配信する人がいるから視聴者になれる。店舗があるから客になれる。"
そこに在るだけでいい。できるだけ在り続けるのが好まれる。
リスク管理
配信で顔の一部を見せると、特に女性は変な人に付き纏われるかも知れない。放送(営業)するなら、それなりの対策を心得ておくべき。怖がる必要は無い。不利益には「断る」事が基本。無視も基本。なるべく自分で解決するように苦労するのも立派な経験だが、放送外で何かされたら常連と云えど個人的なやり取りでフォロワーへ頼ってもいけない。問題をクローズに処理できる能力があるのなら構わないが、さっさとリスナー全員に「実は困ったことがあって」とネタ的に言うのが良い。こういうオープン性は遊び要素が強いサイトでは有効だ。真面目に怒る方が馬鹿とされる。
家族や知人には内緒で行うのなら放送環境を整備する。交流程度の出会いを求めていないのなら所在地は大まかにしておく。窓の外の風景や居所が分る情報は出さない。勘繰りされても適当に流しておく。この点は優良な常連がフォローしてくれる。
嫌悪感を与える人物は意外と寿命が短い。放送に粘着し続ける常習者は何れ社会制裁を受ける。不快感を与えるIDは現実的に犯罪性のある人物だから何処かでボロを出す。経済的余裕を確保した粘着は、そもそも反社会的な異常者だ。配信という遊行の枠から外れた別の話、民法的。
仕事上から本名で活動する場合でも余計な情報は出さない。不特定多数と話す上で伏せておく事柄は徹底して伏せて良い。
リスクに関する説明がニコ生TOP下段にありますので掲載しておきます。
参考:ニコニコ生放送 ガイドライン(PDF:137KB)
http://live.nicovideo.jp/img/help/guideline.pdf
1.生放送をするということ
2.基本的な考え方
- 生放送を行うということは、自分の責任で情報を発信するということです。
- インターネットは匿名ではない
- 一度発信した情報は「なかったこと」にはできない
- インターネットは世界とつながっている
(1) 自分の身は自分で守りましょう
(2) 他人を尊重しましょう
- 自分の個人情報を安易に公開しない
- 法律やマナーを「知る」
- 他人のプライバシーに考慮する
- 悪口を言わない・正当な理由なく批判をしない
- 誤解を招くような言動をしない
- 他の利用者を尊重する
3.法律に関すること
- 著作権
- 肖像権
- プライバシー権
- 名誉棄損
- その他の法律(猥褻物陳列、威力妨害)
まず萎縮しないように。
ニコ生だけではなくネット上で一応有効な事柄が並んでいる。キッチリ守ると全くツマラナイ放送になるが、気にし過ぎると放送自体が不可能になる。目に余る行過ぎた件に対し事前に申し置く事柄だと確認しよう。知らずにやったとしてもリスナーが注意してくれる。教えたり教えられたりするのもコミュニケーションなのです。
また1,2,3、に挙げられている項目は大人である中高年でもキチンと守れていない。彼ら大人の言いたい放題にウンザリしている若い方もいるだろう、尤も一般社会こそ汚いと既に理解しているだろうし、これが現実だと飲み込み生活しているのが実際だと思う。彼ら(大人)は暴言と取られても説明や弁明や反論を行う(行える)。こうした現状を見て若年層が少しハメを外すのは許されると考えている。若年を厳しく罰する前に、こういう場を提供した大人達や営利団体や集合体がまず問題を考えるべき。大人が逃げていることに対し問題提起しても良い程です。Facebookを例に挙げると若い世代が興し運営している。老害もあれば若害もある。ツメの甘さは何処にも言える。自分の甘さと運営の甘さを天秤に掛けながらバランスを取る。これが出来れば、もう大した者だろう。
ニコニコ生放送エンドカード1 from ニコニ・コモンズ |
以上、簡単に書いてみた。
こういう評価で在籍配信を見ると、飛び抜けた上位者でも危うい者が多い。全部暴露することで支持を得るのは、人生の一時期を懸ける意気込みの現れであり、器量と度量でもあるから、これはこれで良い。
意外に中堅や下位に手堅い配信者が多い。下手に人気取りや寂しさ解消で行っていない常識を得た人なら、特に商売と似ているとは考えないだろう。
結局「常にワシが居る放送は合格なんだよ」と言いたかっただけだが、追記すると内容が変わってしまった。私は配信者を運営者、もっと好く言えば経営者やフリーランスと見做している。何かしらの場を仕切る経験は良い(仕切り方を得た人は役職付き社会人でも少ない)。実社会で営利として応用出来るかは難しいが、配信を長く続けられる方々は中々大した才能と人格があると思うし、これを少し自覚すべきだと考える。
しかし、自分は大した事をしていない割に偉そうな物言いする。
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