ペンタブレット:PTK-440
対象OS:windows vista/7
Flashイラストツールを装備したお絵描きコンテンツがある。幾つか利用している内にペンタブレットが欲しくなり、検索するとペンタブレットシェア90%以上を誇る Wacom が挙がる。通販サイトのレビュー、様々なイラストサイト/ブログでの説明を参考にさせて頂いて、主力ブランドの小サイズを悩み抜いて購入した。
誰もが驚く Wacom の立派な化粧箱については大方の感想を尊重したいが、個人的には大袈裟だと思う。開けて直ぐ目に付くデバイス(ペンタブレット)、ダンボール一枚下に本体を配置するが、梱包上部に重量ある本体を配置するのは頂けない。
入力面のサイズが小/中/大 と用意されており購入希望者はここで軽く思案する。
サイズに応じて価格も増す。「大は小を兼ねる」と云うことだが、ラージサイズはテーブルのスペースを奪う事になるので、よく商品寸法を確認して置かないと購入後に問題となり恐らく使用頻度が下がるだろう。使い方をよく考え、自分のストローク距離を理解しておくと、各所で指南される通り「スモールサイズは素早い移動と入力を叶え、動作の省力化が常となる」がナルホドと思える。また、スモールからラージに買い替え、その余裕とスケール感に満足しているユーザー評もある。
最も描き易く慣れ親しんだスペースとキャンバスサイズ、学習机なのかイーゼルなのか、B5~A4ノートなのか、F6~A3スケッチブックかそれ以上なのか、こういう点で決まってくるのだろう。
さて、導入。
商品の手順説明では、「ドライバCD-ROMを読み込ませ>PCにデバイスを接続し>インストールする」とあるが、後に問題が発生する。
インストールした Wacomドライバは、元から OS に設けているペンタブレットサービスを停止させない。つまり競合して動作不良を起こす(と個人的に解釈した)。
「ペンタブレットが使いたい!」気持ちを抑えられないなら、対処より導入を優先しよう。
まずはインストール。問題なく使う為の操作は後で行える。
インストール後、ペンタブレットデバイスを接続し、合致するドライバを認識させる。細かい設定を飛ばして使えるようになったと思うなら常用するペイント&ドローソフトを起動させて、ざっと使用感を得てみるのが良い。
さて、気分を味わった後に以下の作業をしよう。
- コントロールパネル>クラシック表示>管理ツール>サービス または コントロールパネル>コントロールパネルホーム>システムとメンテナンス>管理ツール>サービス。管理ツールのサービスを呼び出す。
- サービス画面が開いたらタブ[名前]をクリック、アルファベット昇順になっているように表示。TabletPCInputservice を見つけて右クリック(反転)、コンテキストメニュー中の[停止(O)]をクリック。こうすると、タブの[スタートアップの種類]が [手動] に切り替わる。
これで、Wacomの[TabletServiceWacom]のみ動作し、 Wacomペンタブレットのみの操作が有効となる。タスクマネージャーを起動させてプロセスを確認すると Wacom_Tablet.exe と Wacom_TabletUser.exe が動いていると確認出来るだろうか。管理ツールのサービスから TabletServiceWacom または OS標準搭載のTabletPCInputservice のどちらか一つを選択作動させることで、両者の特性を活かした操作区別が行えるってこと。
WindowsOSに搭載されている TabletPCInputservice は、ペンタブレットをマウスのように使う場合の動作設定を行う。クリック、ダブルクリック時にポインタの周りに輪を描くアニメーションが表示され、見た目は良い。ペン先を上下左右に弾くことにより、素早いページスクロールを行える。Officeの手書き入力制御もコレ。しかしペンタブレットに右クリック他の動作設定があるならコチラを使う方が便利。
問題なのは、TabletPCInputservice を停止させなくても、Wacom のドライバ TabletServiceWacom[*1] が動作してしまうこと。TabletPCInputservice も TabletServiceWacom も互いの存在を気にせず動作する。一つのデバイスに対し、2つのドライバが共存できるかのように見えるのだ。
しかし、これが後に干渉し合い動作不良を起こす。更に問題なのが、この説明が無いこと。
干渉し合った状態で使用していたら、Wacom~exeが停止し、壊れてしまった。そこで、Wacom の HP からDLページを探し、対応するドライバを見つけつつ散漫に説明された文章を読んでいると、以下の記載があった。
タブレット機能を内蔵したコンピュータでの動作は保証していません。なんて乱暴な注意だろう。OS毎のドライバを検索させ案内しておき、こんな注意書きは勘弁してほしい。
予期せぬ問題が 発生する恐れがあるため、タブレット機能を内蔵したコンピュータでのタブレットのご使用及びタブレットドライバのインストールはお控えください。
これじゃ購入後に問題あった方から多数のクレーム返品依頼が殺到すると思う(実際クレームレビューを見た)。つまり、ペンタブレットを使ってペイントソフト及びドローソフトを起動する際、WindowsOSの TabletPCInputservice をサービス停止状態にすることが大事。
- お絵描きを楽しむなら、TabletServiceWacomだけ開始
- 手書き入力やマウスの代わりに使うなら、TabletPCInputserviceだけ開始
当方の散漫な内容が判り難い場合、以下のサイトさんが判り易く説明されていますので是非ソチラを。
投げっぱなし日記 - Windows 7でペンタブレットを使ってお絵かきする時のレスポンスを改善する
http://d.hatena.ne.jp/takhino/20091103/1257226350
※タブレットはWacomドライバだけ使う!方は以下の処理。
- コントロールパネル>クラシック(カテゴリ)表示>プログラムと機能>Windowsの機能の有効化または無効化
- [TabletPCのコンポーネント]を探して、チェックを外す。
- 再起動
これで、Wacomドライバだけが動くようになる。サービスの切り替えを頻繁に行う使い方で行こう!って場合は、管理ツールサービスのショートカットをデスクトップに作成し直ぐアクセス出来るようにしておく。私はWacomを使う時にサービスを呼び出し [開始] 状態にする。使ってない時に、Wacom関連サービスが常駐しないように。
*1 当時のサービス名はTabletServiceWacom でしたが現行(2013年)ドライバをインストールした場合のサービス名は Wacom Professional Service です。
では感想。
通常のマウス使用と比較した場合、ペンタブレットは操作性で上回る印象を与える。少し慣れると映画で見た数々シーンが過ぎった、例えばJM、マイノリティリポート、007慰めの報酬、IRONMAN・・・PCに従う入力操作ではなく、人間本来の感覚的動作でPC(情報)操作するような一端を得た。また、映画やコミックに音楽等でデジタル化の流れを垣間見、それに好奇心と憧れを得た僕(世代)からするとデジタルチックな表現を個人で行えるってことに未だ感動を与える。小学生時代、マイコンに興味を持ちカタログを貰って眺め、高額な販売価格に実感すら持たず、あんなことしたい、こんなことできる?なんて夢見た僕からすると、今の機器と環境はとても素晴らしい。けれど、やっぱり道具は道具、自分の力量以上のことはやってくれない訳で。
0 件のコメント:
コメントを投稿