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電王戦の結果に集るハエを殺虫する

渡辺竜王「電王戦には出たくない」|SPA(2013/5/14)
人間は「こんな攻めは無理だろう」みたいな先入観があるんです。ただ、これまでは定跡を作るのも不備に気づくのも人間だったので(笑)。気づかないまま、ずっとスルーされて‥
(via: http://nikkan-spa.jp/438491 )
毎度、竜魔太郎王のコメントは現代青年らしさがあって面白い。


さて、去る4月末から当5月中旬に掛けて、今年3-4月に開催された第2回電王戦の話題が記事になり各所から上がっているらしく、twitterで回覧した。その記事を複数読んでみると

人間が負けると悪影響を与える、プロ棋士の存在意義が無くなる

とかゆー記者や棋士や衆人が居る、なんでだろ~なんでだろ~なでだなんでだろう?

まぁ、記事や番組というものは "お口は災いの元商法"だ。この電王戦の場合は「人間がコンピューターに負けるとはけしからん!」という主旨で記事を書けばアクセス数(PV)が容易に稼げられる。そうして次の仕事依頼が来て家族を養う明日の糧を得ている方も居る。校正も自分でやるから後々訂正依頼が入ったりしてね、あーらら。

結局、電王戦も人間(棋士)と人間(開発者)との勝負だと思う。結構ドラマティックだ。
バグを付くのも手癖付くのと一緒だし、600台以上のPC組んで億通りの指し手を弾き出すソフト開発とかワクワクする。一方、これに対し人間一人が挑む。直ぐには負けない。
‥これ普通に考えて胸アツです。盛り上がって当然です。



電王戦のPV動画を見ていると「故米長会長の敵を」とか「プライドを」とかゆー、人間(棋士)が勝って当然だろ、みたいなコメントは多い。所詮は「酒飲みながら観戦するから、オメーラ楽しませてくれや」とゆー意味でしょうけど。

将棋は対局を見て検討し合ったり、解説を聞いて、その先の可能性と顛末を教わったり、感想戦や後々の本人解説等々、対局前~中~後に亘って楽しめる要素があります。そうして400年位の歴史がある(現代将棋)。プロ棋士が仰るように勝ち方(定跡)は今後も人が作っていきます。あらゆる形で人間が行い関わり続ける事で将棋は古いも新しいも関係なく時空を越えて楽しめるようです。

こういった理由が先ずあってこそ、電王戦は盛り上がりました。棋士、開発者、開催者、報道、どの方面にも良い影響ある催しです。それを「人間対コンピュータ→勝った負けた」と粗雑な話題作りへ落とし込む事が、現代将棋が確立して数百年経った今の観戦方法なのでしょうか?
「棋士へ野次を飛ばす一般人」とかゆーネット上のお作法をここぞとばかり取り上げるメディア(記者)。何様気取りでしょうか?w

嗚呼なんと馬鹿げているのでしょうか。先ず将棋自体面白いんです。
だから、ニコニコライブで観戦人数が増えている。それ以前に将棋動画が面白かった。そうしてタイトル戦の対局を中継し、そうして前会長の好奇心が、この電王戦へ繋がった訳です。棋士が守り、開拓してきたものを、愛好家が投稿者となり普及に努め、裾野を広げた。そうして将棋の面白さが一層世間へ広まったのでしょう。

そうして、頃合よく「人んちの野菜や果物は熟してから盗め」と心得ている現代胴元商人が乗り込んできました。専門でも無いメディアライターが"○○報道社"なんていう看板を振りかざし顔を突っ込み上品とは居えない文面で盤外戦いを面白可笑しく皮肉りながら掲載する市場を得たのです。


勝負事ですから、勝負師の世界でもあります。だからドラマがある、盤上と盤外とで。

しかしですね、対局とは無関係の観客の作法を取り上げただけの記事を、放送を主催した社の会長が「なんと素晴らしい記事なんだ」と、採り上げる。この川上会長、ホント炎上手法がお好きなようです。

まぁ大体は「人間がこんぴゅーたーに負けた」という点を売りにしている訳ですが、将来的には殆どの事務作業や製作工作施工も機械が行うようになり、これに伴って人間は価値ある仕事をするようシフトアップする社会・世界が来たりするのでしょう。人間が要らなくなる仕事もあります。

コンピューターに負けやがって!プロ棋士なんていらねぇよ!」と言いたくなる人の論理構造は全く分りませんが、電王戦の結果で「人間(棋士)や愛好者(も含みます)は要らない」と言ってしまう人達の存在意義こそが無くなっているようでなりません(藁)。


コンピューターの戦法は例えるなら「職場に不満がある場合は退職して、自分にあった規模で起業独立を果たし運営していく」というものでしょうね‥お気に触ったらごめんなさいwww

各醜聞報道社の矛先を向けられたプロ棋士はというと
「人間なら普通指さない手を指してきて、それが正解になっている」と
この点に関心を寄せている。直感的に避けてきた手や定跡にない手を用いて勝利を計算することをソフトウェアが切り開いているのでしょう。なんとも報道する側の人間と当事者との意識差というものがあり、中々評価に値する報道者はいらっしゃらないようです(専門誌を除く)。

さて、ソフトウェア将棋が人間とどれほど違うか、面白い動画ありましたので掲載します、

【将棋】 世界コンピュータ将棋選手権 決勝リーグ最終戦 GPS将棋 vs ponan
有名ソフト同士の対局。解説の西尾明六段も驚きの展開。
2013年5月大会ではBonanzaが1位勝利でした。


スポーツと同じくプロ将棋は観衆も含めて楽しめる知的ゲームだと思います。本来将棋が備えていたものに、ニコ生のリアルタイムコメント機能がハマっただけです。ニコ生じゃなくても良かったのです、本当ですw その点お間違えのないよう。

因みに私は将棋無級で見るだけです。それでもこの程度の楽しみ方は理解しております、5ニ銀!
いや~将棋って色々全部ひっくるめて面白いですねぇ

第2回将棋電王戦 対局ルール:第2回将棋電王戦:将棋電王戦チャンネル
2012-12-26 22:31
http://ch.nicovideo.jp/denousen/blomaga/ar25341
世界コンピュータ将棋選手権
http://www.computer-shogi.org/wcsc/

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