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Moritat (Mack The Knife), あいくちマックの歌

悪の教典の主人公が好む歌で劇中流れていた。
Mack The Knife / 匕首マックの唄 という曲名。

この曲は例えば誰かに「JAZZって何から聴いたら良いですか?」という質問をした人なら真っ先に
Sonny Rollins - Moritat が思い浮かぶと思う。
http://www.youtube.com/watch?v=ox5MUXvhzK8


劇中で流れた採用曲と違うだろうけど、↓の素晴らしい歌唱動画を見つけたので纏めておこう。
Mack The Knife - Ella fitzgerald
http://www.youtube.com/watch?v=hRyDB4RWJdw

続きは映画の感想です


序章から観てしまったので劇場作品にはサイコパシーな凄みが足りなかった。あ、いやサイコパスって、もっとこう外道鬼畜で、常人も憤死するような憎悪を抱かさせる不快な人間だと思うのね。マトモな人でも心中「アイツ死ねよ、あんな奴が生きてちゃダメだよ!」と思わせるのが上杉た、、、じゃなかった、サイコパスだと思う。
だから、リアルで凄いDQNとかサイコパスを見て知っている人からすると、劇中のサイコパス(というか単にサイコキラー?)は上質のサイコパスではなく、単に はぐれ暗殺者の様に見えたかもしれないさw

主役俳優さんを始め出演俳優さんらの演技は問題なく、お金も時間も無い現代映画製作で余りにも芸術的シネマや原作再現性などを問うのは酷だと思うし、作品の性質からいって少なくとも楽しめる商業映画でなければなりません。楽しめるというのは勿論 猟銃大量射殺惨劇シーンです。
過去、深作監督の「バトルロワイヤル」という、同級生同士で殺し合いをさせる不遇を魅せるバイオレンス問題作がありました。洋画(特にロシアの銃撃シーン)は本当リアルでドライで無情なコロシを
魅せたりしますが、日本のそれは一定の演出があり、やはり深作監督の殺しのスタイルというレール上でドクドクバタバタ殺され死んで逝ってるようです。そしてショッキング度では、悪の教典が全く敵わない同監督作品「殺し屋イチ」があります。本作は現代高校生が悲劇に遭いますが、誘拐した子供に対する猟奇殺人を臭わせた映画もありましたし、今(2013年)還暦過ぎの人なら一度は見たでしょう、鬼畜 -松本清張(1978)では、残虐ではない惨酷な形で幼児が‥です。
やめてーー!!バーン!ギャー!作った血が出てプシュー!と出て パタ。
の連続は映画の範疇に収まったものです。教職員の不祥事が目に入る世の中ですけれど、この「サイコパスが教師になって、ちょっとした自分のミスで大量虐殺しちゃう」って流れに「まぁなんてリアル!」、、と思う(?w)かどうか存じませんが。
別件、悪魔のいけにえ/テキサスチェーンソーマサカー(1974)は随分と長い間、視聴制限を食らった映画でしたけれど倫理協会会長の代替わりで即解除されまして、私その後に見たクチですが苛付くこともなく笑って見られる優秀な奇跡的サイコホラー映画だと思いました。こんな楽しい素晴らしい映画が何故制限されたかと云うと
これは例えば上流の映画を映画として楽しめる階級には問題は無いのだけれども、これを見て真似をするかもしれない下層階層への影響を考えると制限せざるを得ない」とゆーような理由でして、それほどショッキングで斬新な犯罪を描いた映画ですが同時に憂慮されるほど影響を持つものでした。そういったリアリティある過激さや模倣される恐れのある斬新さが悪の教典にあるかと云うと、多分無いと思います(私は犯罪者じゃないのでピンときません)。年齢制限はあったようですが1十数年前なら今作も国会で採り上げられたでしょうけど、幸せな事に「これは映画」だとして視聴出来る常識と理性をもった世の中になったんだと示しを付けた映画でもあります。「教育や道徳?が高いのか、それとも緩過ぎるのか」とゆーようなご意見もスッカリ古めかしく感じられます。

少なくとも見せ場である猟銃シーンでは主役俳優の真摯な頑張りが目を見張るものがありました。"目がイッテます"

発火でも見開いたままの目
copyright:東宝/TOHO

ところが役者の演技より何より殺害シーンの演出面から「あー三上監督、楽しんじゃってるなー」と云うムードがビシバシ出ています。
なので、よく(スプラッター)ホラー映画に付き纏う「なんでやねん!www」というツッコミ、劇中キャラが血しぶき上げて殺されるシーンで場内から笑いや声援が起きるアレに似たものがありました。この虐殺シーンを見て「スカっとした」なんて意見がありますが、これ殺す処が爽快ではなく、監督が意図した爽快演出に「スカっとした!」と感じ取ってたりすると思うんです。

そうして、殺される生徒役の俳優さんらの熱演断末魔に感心しつつ、「あーあー殺されちゃったねwでもお疲れさんでした」と云うような観方で楽しめました。

真面目に受け取ると倫理的にどうかと思いますが、くだんの「バトルロワイヤル」も今となっては、殺し合いシーンはオマケで教師キタノの心情を追うだけで十分な映画だと思います。あの役はキタノ監督で本当に良かったと思います。

そんな訳で、俳優さんらの演技解釈が進んで熟成してしまった序章版の方が出来は良かったし、想像に任せる点では不気味な印象が持てました。

躊躇わず傷付ける~殺す異常者として本作品とは違うキャラですが、底知れぬ厄介な異常さと終わりがなく纏わり付く狂気をもった異常者と云う点では、ミザリー/Misery(1990)のアニーが最凶かと思います。以上のタイトル作品群を未見の方は是非一度だけでもご視聴なさってみては如何でしょうか?と思います。

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