2001-2007 までの AV は稀にみる繁栄を見せた。
この時期に活躍し登場した女優や企画、そして男優等の活躍は
知る限り 2010年に大成され以後、凡庸となるだろう。
飛躍的な成長は市場を求め、アンダーグラウンドから飛び出す。
数々のタブーこそが武器であったが、手の内を曝け出す事が、利益獲得だった。
そして数々のタ ブーは日の元に晒された時点で、一般には短絡的好き嫌いで解釈される。
実に薄命だ。そして理解は簡潔に留まり、需要を完結に至らしめる。
表面的知識を得て、簡単に行える入り口行為をプライベートに於いて実践させる大衆、
つまり受け手は自立し、プライベート行為から不特定多数の参加型を望み、ニーズを実行へ
移す業者や仲介者を介し、個々に展開する。
個別に満足を得てしまうと、かつての業師を顧みる事には至らない。
過去の変質性と特異性は即座に一般化される。
そもそも法と倫理規制だけで保たれた利権世界であり、元々深意の無いタブーだったからこそ
開拓と保守に注意を施すべきだったが、利を優先した為に衰退したのが今のAV。
個性を重視する流れにあって女優を蔑ろにし、ナビゲイターである男優に丸投げし
思想の表現自由を与えた。人材派遣の無頓着さは何処も変わらない。
リスペクトでもコラボレーションでもない只のパクリが蔓延し、構想と想像を忘れた次世代が
仕切るようになり、前世代を否定するのも同じく。スタイリッシュ路線がローコストハイリターンと
知るや一斉蔓延し、自らの首を括るハメになる。
真摯な方は確かに居るが、口を紡ぐしかない。しかし、それは正しい。
大衆を操作出来なくなった元締めは異業種に目を向ける。
やがて再びアングラへ戻った時、頑なな異端性で、僅かだが強烈な支持者を得るだろう。
それまで堕ち続ければいい。
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