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どぅーしてココに着ちゃったの?!
  ここは redo_chan という、よく分らない匿名ユーザーが鉄則から外れてブログっている Blog です。

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お道具の使い方2 お絵描きや Photoshop で描くことの話

先月23日の記事 "お道具の使い方” http://redo-chan.blogspot.jp/2012/11/blog-post_23.html で触れた ペインティングソフトの件、お絵描きの話。私的に気に入った動画やサイトを紹介する Photoshopお絵描きの纏めメモ記事です。

ここ数日、異なる画像の合成時に起こる色調の不一致を如何にして合わせるか試行錯誤している。撮影時のWB/露出調整を完璧に行える訳ではないので、ソフト(Photoshop Elements )頼りでどう行えるかを検索していた処、Photoshop CS版では"カラーの適用"と云う「ソース画像からカラーデータを我々のフォトショップが読み取り上手に適用させてあげますチョチョイのチョイです」なんていう夢のような超便利機能があり、正直 CSが欲しい衝動に駆られた。多くの人が今年5月の CS6体験版キャンペーンで Photoshopに触れただろう、小生も使ってみて「やっぱCSは違うね!こりゃスッカリ写真家向けのソフトじゃないか!」と、よく解らない感想を持った。凡人は必要に駆られてから初めて過ぎ去った事の重要さを知るのである。回りまわって世界各地の amazon から CS6の値段を拾い上げる厭らしい事をする始末。

http://www.amazon.co.uk/dp/B007UXD72I £613.00英ポンド(¥80,961)
http://www.amazon.ca/dp/B007R0RKV8/ CDN$ 733.92カナダドル(¥60,505)
http://www.amazon.fr/dp/B007WRDIH6/ EUR-FRA 834,99フランス (¥89,575)
http://www.amazon.de/dp/B008JSS8YA/ EUR-DEU 1.083,63ドイツ(¥116,248)
http://www.amazon.es/dp/B0081SWYCU/ EUR-ESP 942,82スペイン(¥101,142)
http://www.amazon.it/dp/B007UXD72I/ EUR-ITA 817,86イタリア(¥87,737)
http://www.amazon.cn/dp/B00871BMKG/ 5,354.00人民元(¥70,474)
http://www.amazon.com/dp/B007R0RKV8 $520.88米ドル
http://www.amazon.co.jp/dp/B007STFL50 ¥80,719 通常配送無料

‥$520.88‥¥42,684- ・・・えっ?
‥¥80,719 ‥ $986.30米ドル ・・・えっ?

グ、グローバル‥。
人口とか経済状況とか敗戦国?とか知りませんけど、価格設定にバラつきあって面白い。民族流入事情からカナダは複数言語版を取扱。中国も英語版か简体中文の選択肢。言語教育度なんかも見えてくる。

続きは、フォトショCSを使ってイラストを描く人達のyoutube動画とPhotoshopアートワークのチュートリアルサイトのを目玉にして、読む価値の無い「小生が興味を持った経緯」とか、ペイントソフト選びで迷った時の私的な助言を記載。

動画紹介

一般的に完成作品を見ることが鑑賞とされるが、youtubeを筆頭に各動画共有サイトでは制作過程をキャプチャーした早送り動画を視聴する事が出来る。実際の制作過程が見られるなんて夢のような‥と思う世代の小生が youtubeに限定して、検索単語 "digital painting" で挙がってきた動画の中から、主観を元に幾つか選んでみたので興味のある方は視聴して頂きたい。

尤も、国内外に存在する有名イラストSNS、お絵描き纏めブログ、掲示板、他コミュニティの殆どを一通り閲覧し、この莫大なコンテンツを隅々までは紹介出来ないことは理解している。「もっと凄いものがある、これを掲載しなきゃ、解ってないなぁ」と思われる真摯な愛好家の方々には事前にお詫びを申し上げておきます。またタイトルに沿ったかの様に、使用描画ソフトは見事に Photoshop ばかりなのだが、特に海外での認識普及度や常識上から Photoshop使用頻度が高い為であると思います。

コンセプトアート

Concept painting photoshop by Jason Williamson

オーストラリア在住の Jason Williamson http://jasonanocha.daportfolio.com/ 氏。
資料写真を切り抜き、貼り付け合わせイメージを固める。この点は写真編集ソフトらしい使い方で、加えてコンセプトアート構想手段の一つかと思います。度々資料を確認しながらデッサン(骨格を描いて)の確認、手間を惜しまず、その都度ブラシを作り作業を早める。手堅く王道的な描画スタイルではないでしょうか。
再生時には HD1080P - フルスクリーン再生がオススメ。5分過ぎからまるで自分のPCが乗っ取られたかのように、Photoshopを全面表示した作業を体験できます。


"Tauren Warrior" - Original SpeedPainting by TAMPLIER Painter

モスクワ在住のTamplierPainter こと Dmitriy Prozorov http://tamplierpainter.deviantart.com/ 氏。
「まずはグレー画が基本だな」と思わせる制作工程。そこから色乗せレイヤ作りバンバン作成し描きこんでいく。「頭の中にある完成形を描き込むだけ」と云った仕事の速いクリエイター肌。先ずはグレー画と言い置いたが他の投稿動画では、色塗りながらディテイルを描き込むスタイルも見せているので作品に応じて臨機応変に描ける人じゃないかな。 

そこで次に、先ずグレー画を元に描き起こすスウェーデン在住の SpoonfishLee 氏を紹介。
Timelapse Digital Painting - Helghast Scout (with annotations!) by SpoonfishLee

この動画の詳細欄で視聴者から寄せられた質問へ簡単に答えており、使っているペンタブは Wacom Bamboo だそうです。ペンタブレット定番は上位機種のIntous以上でしょうが、昨今お絵描き愛好家の定番ペンタブ Bamboo でコレだけバンバン描いていると知ると、メーカー(Wacom)や製品への信用や、悩んで決めて購入した道具への愛着が増すと思います。

続きも同氏の投稿を掲載。見て気持ち良い位にディテイルを変更しながら描き込んでいく動画。日本刀らしき柄を描いております。
Timelapse Digital Painting - "Bayonets and ideas" by SpoonfishLee

この人は極端にレイヤー数が少なくガツガツ描き込んでいくタイプ(一概ではありませんがCorel Painter系やアナログトラディショナル系)。イラスト制作での多層レイヤ分割描き込みは作業&修正よりも、クライアントの変更要望への早急対応が最もな要因だと思いますので、このレイヤ一枚に描き込む作業から現状が見えてきそうな気がします。ちょっとした天才肌もあり無骨さもある。気さくな一面もある人ですね。
SpoonfishLee 氏の作品掲載ページ http://simplicata.deviantart.com/

「ただ眺めるのは飽きた」って人にはコチラ。

INEI Concept Art Tutorial 01 Japanese Sub

陰翳/INEI Inc.http://ineistudio.com/ の 富安 健一郎(Tomiyasu Ken-ichiro)氏がコンセプトアート(背景・マットペインティング)の制作を解説。
基本となるパースや明暗を度々確認重視しながら、最も大事な「何が必要か」や、制作段階・過程での気構え、これをテロップに載せて解説しており大変参考になると思います。ここまで観ると、確かに動画中 Photoshopならではの選択範囲指定方法や調整レイヤの使用方法、ブラシのカスタマイズ等、独特な操作方法が観掛けられ「なるほどフォトショップは凄い」と思うかもしれませんが、富安氏の解説テロップにあるように、また海外のチュートリアルにある描いている時の気分や考えを解説とするように、作業効率や品質を高める為にこのソフトウェアが使われているのであって、営利面を除外すれば「何を描きたいか/描くべきか」と云った事や、創造を描く処への手段等に道具の問題は無関係ではないかという点です。

オールドスク-ル

イラストクリエイターが投稿した作業動画は他にも沢山大量にあります。ゲーム関連のイラスト、この制作動画(God of War とか Haro)もありまして、色々見てはいるのですが割愛させて貰います。続いては youtube 初期(2007年)から早送り動画を投稿しているユーザーを紹介。

caravaggio la deposizione speed painting in photoshop7.0 by Manlio Noto

"デジタルペイント"の検索でよく挙がってくる動画で、小生が恐らく関連動画中で最初に見たもの。伝統的な西洋画法に感服、同時に「こんな実作業動画が見られるなんてyoutubeって凄いなぁ世界は広いなぁ」と感動した動画。投稿した絵描きのおっちゃんは芸術関連を温く楽しんでる陽気な方のようです。

Photoshop digital painting tutorial Darth Maul from Star Wars by Xia Taptara

怒涛の如くチュートリアル動画を投稿しまくり、始終喋くりながらサラサラと描き上げて「ねっ?ほら簡単でしょ?」と言わんばかり。コンセプトアートイラスターの Xia Taptara 氏。メインサイトは→ TheArtClasses.com http://idrawgirls.com/

Painting Sarah: A Portrait of Autism... by Chris Scalf

動画投稿者として古参、ドラゴンを題材に早描きした動画が有名ですが、この人が投稿した動画を見ていて唖然とした神クラスの動画。写真を正確に模写するガチガチのリア絵イラストレーターさんで、これを見て「ちょっと絵は無理ぽ」と描く気が削がれるほど参った動画でした。
かなり商売っ気(いやいや冗談)がある公式HPは→ http://www.chrisscalf.com/

Speed Painting by Mathias Verhasselt

知っている人は知っている動画。ものの20分で描き上げた動画を投稿していた Mathias Verhasselt 氏。「なんかスゲーぞコイツ」と言わしめたコンセプトアートイラスター。近年はCGアーティスト系SNSでもプッツリ投稿停止、Blog( http://draftmonkeys.blogspot.jp/ )の方でアイデアスケッチを今年初め(2012年2月)まで投稿しておりましたが。

コミック

デジタルコミックの描き方(Photoshop) |つつみ風呂敷

デジタル処理へ移行している漫画制作実態を非常に丁寧に解説した動画。
こうしてみると、漫画とは工程の塊である。アクション/テクスチャ/ブラシサイズなどの設定/登録数は仕事道具の種類と数に等しい。各ツールフォルダのマイデータは、数多くの鉛筆/筆/ペン/カラーペン/定規などが机上に所狭しと置かれている光景と同じである。
マニュアルもデジタルも道具が違うだけで仕事の質にはあまり違いは無いと思える良い動画。最終工程(印刷)を踏まえたデータ作成から出版業界は編集/出版/制作/広報/デザイン/印刷などの業種が絡み合っている事情も十分伺える。ラインに沿った制作実態。
漫画は文化や創作性や作家性など感性面が強調されるが、実質は設計/デザイン/社会性であって理性知性面の界隈だ。当った/売れた作家さんだけに目が惹くと、特別な点によって全体を見誤ってしまいそうになる。

能動的王道写実
番外編 - 著作「 カラー&ライト リアリズムのための色彩と光の描き方」が有名な ジェームス・ガーニー氏関連の動画。
James Gurney, How I Paint Dinosaurs

James Gurney explains warm and cool gamut mapping


James Gurney 's youtube channel
https://www.youtube.com/user/gurneyjourney/videos?flow=grid&view=0


Photoshop を使ったアートワークチュートリアルサイト

そもそも写真編集ソフトである Photoshop ですが、ペインティング(お絵描き)/フォトマニュピレーション(合成コラージュアート)/デザイン(アイコンやweb素材などイラレ的な)にも使われており、国内外に様々な使い方指南サイトがあります。その中から(お絵描き愛好家にとっては常識でもありますが)、ソフトのバージョンを問わず、判りやすく基本を説明したサイトさんを紹介。

国内
Fainted Sun - How To
http://members.jcom.home.ne.jp/jun1f/how2menu.html
Photoshop7時期ですが、使用方法の基本を抑えています
イラスト講座|CROWN(八城惺架)
http://crown12.web.fc2.com/gallery/making/top.html
エレメンツ使用ですが、制作過程がよく分ります
Photoshop講座|IRADUKAI
http://iradukai.com/m-Photoshop.htm
各種イラストソフトの講座サイト。そこのPhotoshop項目より

海外
3DTotal.com Ltd|Tutorials - Free Source of 3D Tutorials on Phoshop
http://www.3dtotal.com/index_tutorial.php?catDisplay=2&p=1&sort=date&order=1&detailsoff=0&roPos=1
全文英語ですが海外アーティストの制作過程を画像付きで大量掲載。技法やツール解説ではなく各アーティストの説明は動機や方針~方向性など「完成と見做した作品へ行き着くまでの制作心境の経緯」を言い表したもので如何にも欧米CDアート芸術的なチュートリアルです。
Psdtuts+
http://psd.tutsplus.com/category/tutorials/painting/
フォトショ専門のチュートリアル購読サイト。英語の解説サイトしては珍しく細かい(w)ですが、Tuts+ Premium は途中までしか閲覧できない有料購読記事。ですが、最も大事な初期工程(準備、デッサンやラフ)、土台部分が見られますので、閲覧できるページだけで問題ない気もします。
Worth1000 Tutorials
http://www.worth1000.com/tutorials
画像/文章/複合多種素材を用いたクリエイティブコンテストサイト。 ここのチュートリアルページです。カンタン且つ基本的なソフト(photoshop)の活用、描画テクニック、効果工程を紹介。写真加工が多いですがイラストへの応用は利きます。真似するだけも結構な体験になりますので是非。

その他ソフト全般
ペンタブdeコミック広場|wacom
http://www.comic-hiroba.jp/
ペンタブTOPシェアのWacom/ワコムが提供する、国内有名イラストレーターへの質問、そして制作過程・動画紹介サイト
Pixiv / ピクシブ
http://www.pixiv.net/search.php?s_mode=s_tag&word=%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB
サイト内"チュートリアル"検索。色んなソフト、色んな描画方法についての説明が投稿されています。

以上です。以下駄文。



お絵描きと私

小生は、10代半ば頃まで落書きを好み、図画を得意としていた。
恐らくは幼少期の周辺環境が一因で、独り遊びに耽る事が状況が多かったのだろう。一気に世界が広がる高校時代になって、美術系才能者らを知る機会が訪れる。彼らの技量を目の当たりにして、基礎を身に付けた者とそうでない自分、加えて観察力や創作センス、習得能力など基本的な能力や研鑽が全く足りていない事が解り、これに辟易し、別の興味もあったので以降は特にカリカリする事は無かった。
こういった半端さのせいで、絵画やイラストは才能有る努力家達が生み出す芸術(や商業)であり自分はこれを理解出来ない域ながら、単なる好みを良し悪しとし拙い評論するような厭らしい鑑賞をした。取っ付きの良いアニメ等への関心はスッカリ無くなっていたので、丁度今劇場公開中のアニメタイトル、このTV版「エヴァンゲリオンが凄いらしいぞ」と話題になった次代もあったが「もう子供じゃないさ」と無関係と無関心を通した。

中学時代まではそれなりにオタクを自負していたが、世の中上には上が ごまんと存在する。何かしら話題や趣味につけて踏み込めない会話領域が出現する事態が頻発する局面が増えた。オタクの知識と技術に職業にまで高め「これが私の生きる道」と堂々たる人々に接した。反面、自分の熱中具合の低さや底の浅さを思い知る機会も増えた。 「嗚呼ボクは一体何をしてきたのだろうか」

とかゆー事はさて置き、パソコン~ネット利用で現在でも お絵描き行為の健在、お絵描き愛好家人口の多さを知る事になる。誘導線となる特にアニメ関連産業は古い厳格な構造から、非常に営利商業な構図に変遷し、何かにつけてネット上の話題となる怪物産業、恐ろしい盛況を見せている。こうした中で、アニメ~イラストの世界は深みを増し、興味と好奇は拡がり、認知が進み、専門SNSを仲介にして職業志望者への間口は大きく解放された状況にあるようだ。

こういった絵(静止画/動画)に無関心だった15年の空白を、向こうから埋めるかのように黎明期SNSアプリにお絵描き機能が搭載されたりする。調べてみると世界中にお絵描きサイトが存在しブラウザ上で描画、それを投稿&鑑賞し合うサイトが幾つもある。フリーからシェアに到るまで沢山のお絵描きソフトが開発されているし、プロの世界では画像編集ソフトをイラスト制作に活用するデジタルソフトペインティングが当たり前で、こういったものへの関心やクリエイティブな活動が莫大な興行へと直結している世界が確立していると理解した。

そうしてデジタルクリエイターを囲うSNSが数多く生まれ、今日ではありとあらゆる事が才能となり表現活動であり、尚且つ簡単に世界へ知らしめる事が出来るとゆー有り難い状況になっている。そうして気晴らしや興味の一つとしてデジタル絵の世界を楽しんでみようかと思う程度の小生が、昨今のイラストソフト選びに対して思うことを次に。

ソフト選びに思うこと

どのソフトを選べば良いという話ではありません。これまでにも色んなソフトがあり、その都度使い勝手が紹介され、評価され、ペンタブの性能向上と共に描き味と塗り味が優先され、近年自ずと使用されるソフトは決まっていたようですが、メーカーによってソフト性能向上(開発)体制の取り組み方が違うので、トップシェアを維持し続けるのも難しい事情が見えてくるようです。メーカーとして制作販売してきた一群の中で、ここ最近のセルシスは特に優れたソフト開発を行い、発表し、クレームや嫌味も霞むほど珍しい位の高評価を得ているようです。企業がちゃんとした仕事をして評価を得る、この至極当然の活動が気持ち良く思えます。ニーズを掴み、要望に応え、それ以上の製品を出す。普通だけど難しく当たり前の事が、余り見当たらなかったのかも知れません。だからこそ高評価に繋がり話題となる。セルシスの評価と業績アップは間違いのない事態となっています。

ソフトウェアですから、最低でもメンテナンスや更新を行い、継続使用を促す活動をしなければなりません。開発終了や更新停滞となればソフトの寿命、終焉なのです。この点から開発メーカーに優位性があります。個人よりも集団の方が開発能力は高い、しかし舵取りを間違えば集団組織は直ぐに消え去ります。そういった経緯も数々のソフトの変遷から見て取れる訳です。これを考慮し、または憂慮しなくても、ある程度お絵描きソフト/デジタルペインティングソフトは使用し続けることが出来ますが、「いつか使えなくなる」という心配、この考えは正しい訳です。海外のイラストレーターが Photoshop を選ぶ理由の一つかも知れませんが強大なメーカーAdobe は今後も CSシリーズを定期的に性能向上させ(換装、後付プログラムの付け足しかも知れませんが)リリースします。この確実性、シェアを理由に選択するのは当然だと云う事です。

「使用感が良いので使う」事は当然ですが、固執し過ぎた結果、仮にソフトが消滅した場合、どうするのだろう?と思います。ペイントソフトまたは画像編集ソフトの多くが、少なからず Photoshopのインターフェイスに似せている要因の一つかも知れません。この点、CLIP STUDIO は Photoshopユーザーにも使い易く、且つイラスト作業に専念させるソフトだと思いました。「長いものに巻かれろなのか?」と王道寄りの開発思想が卑屈なのか、私はそうは思わない。拘り過ぎて他を試さない、無関心である、対応できない、挙句愚痴や批判に走る傾向が内向的な性質を含む お絵描き愛好家に多い、とは考えたくないと思います。

描く事の上手下手に加えて、扱う事の上手下手もあるのです。Photoshop CSをイラストソフト限定として捉える道義に異論を表明した意見を何処かで見たり、ソフト毎の定番意見があります。反面、前回の記事でスペイン語圏のプロクリエイターがフリーソフトを使っていたり、ロシアのイラストレーターが塗りのメインにSAIを使っていたり、国内の絵描きさんには馴染みの薄い3DCGモデリングソフトを海外SF映画のコンセプトアートを手掛けるクリエイターが多用していたり、数種複合使用は珍しくありません。

アマチュアからプロまで国内外を問わず、買う買わないの問題ではなく、良いソフト(道具)かどうか、自分ならどう活かせるのか(「操作性」では無い)、部分的にでも何かの機能が使えないか、こう云った吟味と試行錯誤、トライ無くして、「これが定番です、これがピッタリだよ」とは言えないような気がしました。自分にシックリ来るものを使い続ける事は結構だし作業性も効率も良いのですが、必ず何時でも試行する、可能性精査の活動を怠らないことは、恐らく創造力にも(強いては独創性/支持にも)繋がるように思います。使うソフトによって似通ったタッチになる感は否めません。これがデジタルソフト全般に言える欠点であろうかと思います(実描画系の美術家側から)。この性質限界をどう打破するか、課題としている人も居るかとも思います。(そもそもデジタルペイントオンリーの絵師は少ないでしょうけれど)

訳の解らない意見ですが「こう活かせる」という肯定的な視点を道具に対して持つのも宜しいかと。良識な評価を受けて開発が進むケースもありますので。勿論、正確な批判も無くてはならないものです。

ソフトの操作方法や特徴、描き味なんかよりも、こういった点で素人の小生はペインティングソフトを捉えております。

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