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野菜園芸について

ネットの知人が、今早春から田舎で園芸(野菜/蔬菜)に従事している。
彼は整地耕作、栽培整備、収穫調理まで、ひと通り画像で紹介しており、この毎日の記録(Blog)は日々充実を増している。

私の母方の実家は専業農家なので、人手を要する農繁期には親族が総出で手伝った。私も幾らか参加し、野菜や米等の収穫を少しばかり体験した。今となっては漠然と「祖父方は農業従事者だ」との記憶しかない。知人が語る実際の野菜園芸に触れ、祖父の記憶を整理し解釈付け再構築していくと、祖父のみならず全農業従事者が日々勤め上げて重ねる ”切磋”というものが掴めそうな気になる。


彼の畑に話を戻すと、先ず何よりも 畑の格好 と云うものが美しい。
乾いて鼠色、霜に濡れて憲法色、日中の陽に照らされ生壁色という具合に、土が土の表情をハッキリ見せている。獣害防止の柵を境に、この空間は周辺と趣きが一変し孤高である。

土は土地によって違うし、野菜が育つ畑の土は手間掛けて拵(こしら)えている。そこで育つ野菜はお天道様のご機嫌を真に受け、拵えた土地の養分で生き永らえるしかない。堂々と構えた畝、その頂上に、それはそれは生き生きと様々な緑を発色し素直で健康的な野菜が空に向かって葉を伸ばしているのである。これはつまり、準備と手入れが行き届いていることの証明で、経験豊かな熟練農業従事者でも中々難しいのではないかと思う。

彼は間引きではなく、本当の収穫期~最盛期の収穫物を掲載する。商業目的サイトやBlogでもお目に掛かれない、そんな野菜がズラリ収穫されている。地域で噂になり仲買業者が訪れ、仕入を申し入れた事実がブログから発覚する。

私は一切、農作業の経験が無いのだが、祖父や父の畑を始め田畑の風景を30数年に渡り、この目にした記憶を遡っても、彼が拵えた畑は見事なもので、園芸農家(商業区分名称)とも思える程、これは立派である。

「画像だけで何が分かるのか?」
と指摘されようが、私の目に狂いはない。興味を惹く風景、光景と云うものは、無知な者でもその心を捉えるのですから。

現在は定年退職した父の畑だが、祖父が手掛けていた頃の趣きが出始めたので、当地の兼業農家の一般的な畑として数点掲載します。彼の畑は比較に出来ないほど整い美しい。あなたが想像した以上です。きっと商業園芸者がウンチクと厭味を語るだろう、其れ程のもの。

最後に田畑の美しさは厳しく悩ましい経験と、日々の手入れ準備が生み出す、現在進行形の姿なのだと思います。


起点、全景の2/5。奥のブルーシートへ移動

対角線で撮影

起点写真の右側。全景の2/5、夏野菜を栽培した区域
上記写真の反対側。収穫出来ない長茄子が中心上に。
隣の土地は元水田。手放され雑草が巣食う。
秋口に駆除されたが夏場は放置で害虫被害が酷い。
水の確保も難しく難易度HARDの畑である事は間違いない。

親父様、頑張れ。

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