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名解説者 荻 昌弘 氏のブレードランナー解説、文字起こし

ブレードランナー ~2019年、大都市に展開する人造人間との凄絶な闘い

荻 昌弘(おぎ まさひろ)です、今晩は。
今夜は、これからお楽しみ頂きます "ブレードランナー"。これ私、とても好きな作品です。役者さんはホント素敵で原作が極めて優れている。そして、特にこの演出の "リドリー・スコット"。
この人の、もう映像から目ぇ放す事は出来ない、訳ですね。

前に月曜ロードショーで、あの "エイリアン"をお送り致しましたけれども、私、実はこの人のアノ処女作の "ジュエリスト"とか、もう素晴らしい映像を持っている人だと思います。
イギリス生まれの監督さん、なんですけれどもね。

あのう、例えばコレあの SF映画なんですけれども、決してあの所謂、この特撮の仕掛けだけを見せびらかすと云う、そういう SFではない。またあのコンピューターの未来万々歳という、そういう SFとも違う。もぉ寧ろソノ未来の世界が、どよ~んとして、こりゃ ビチョビチョ、ビチョビチョ濡れている
そのこのぅ、凄さの中からコノ一つの映像世界、こうクッキリと、こう浮かび上がってくると云う、そういう作品です。

で、まぁ、それにしてもこの1980年代になってアメリカ映画が、この世界にプレゼントした男優。その最高の一人は誰かと言うと、こりゃやっぱりどうしても"ハリソン・フォード"ってことになるんじゃないかと思います。あのう、"スターウォーズ"のシリーズのあの "ハン・ソロ"。そして、もう一つあの "インディ・ジョーンズ"のヒーロー。いや、それだけじゃなくて例えばアノ去年の "目撃者 刑事ジョン・ブック"。あの主人公なんてのは男が持ってるもう一つの側面であるこの「優しさ」を、コレ非常に彼は、こう見事に出した訳ですしね。そういう点では、この "ブレードランナー"の、この "ハリソン・フォード"。こりゃもう明らかに、やっぱり彼の代表作の一本と、数えて良いと思います。

で、彼だけじゃない訳です。相手役が良いんですね。殊(こと)に、ここであのう、謂わば敵役(かたきやく)になって参ります、"ルトガー・ハウワー"。これあの今若い人に、大変な人気なんですけれども。彼、とか、もう一人、この非常に綺麗なこの "ショーン・ヤング"。寧ろこの "ハリソン・フォード"を通して、こういう相手方が、ちゃんと描けていると云う事、これが、この映画の成功だと思います。

で、そういう点では、寧ろこれは、あのアメリカのハードボイルド小説の骨法を踏まえてると云う
こういう事を言ってらっしゃる、この評論家も居(お)られまして、私これは卓見だと思うんですけども、もう一つ。この作品、実はあの1920年代の終わり頃から30年代のアノ、ヨーロッパ映画、特にあのドイツなんかで作られたコノ SF的な怪奇映画。あの伝統が非常に見事に新しい映像に活かされてる、これが私、素晴らしいと思いますね。ま、そういう点では勿論この映画を、かって下さるのは若い、方ですけれどもしかし、昔から昔からの、この映画ファンの方も「あっ、これが本当の映画だ」
こう、仰って頂けると思います。


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