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記録媒体の移り変わり

DVDはVIDEOと同じに?

記録媒体が移行する際の指標になる商品がある。機動戦士ガンダム(一年戦争)のBOX発売だ。
この商品が媒体の終焉を意味する模様。この発売が決定したらしい。

2008年2月にHD DVDとの規格競争が終了し、次世代規格はBlu-ray(ブルーレイ)に一本化された。
都心部または大都市圏では媒体の移り変わりは店頭で確認し易いと思う。

主に映画やアニメ作品を中心にBlu-ray商品を確認出来るようになった。
3500円を超える価格帯にはDVD時代の中期を思い出す。
但し、生産ロット数は少なく、既に廃盤扱いのBlu-ray商品をよく見掛ける。
新しい媒体が出れば飛びつくジャンルがある、それはAV(アダルトビデオ)。
しかし、Blu-ray商品が全く充実しない。アダルトDVD商品は月間800タイトル発売されているが
Blu-ray規格統一された1年後の今、商品タイトル数はたった120タイトル。
代わりにブロードバンドの利用が増えている。兎に角、規格で揉め過ぎた。

仕事での話。
ビデオを探し回っている若い方とお話をした。
こちらが伺うと、ピックアップした映画のタイトルをスラスラ答えるが、年齢からは考え難い
70年代後半から90年代のものばかり。本人が生まれていない時代の作品ばかりに
「よくご存知ですね、それに名作ばかりだ」と思わず感心した。

映画の話を重ねた後、「ビデオで探すのは難しいよ」と進言。
ネット市場は別にして、生活圏に点在する店舗でビデオを探す事に、もう無理があると云う事。
ビデオは店頭から除去されている。幸い、彼が挙げたタイトル群はDVDなら新品1000円以下の物だ。
中古店で探すのではなく、新品を手配した方が容易。探し回るロスにも楽しみを持つなら結構だが
入手が叶わないので、無駄としかいえない。

DVDが浸透してもDVDレンタルへ移行せず、ビデオレンタルで幕を閉じた店舗が多い。
販売品とレンタル使用品との違いを内容と価格で明確にしなかった店舗が多い。
AVに於けるBOOKOFFの役割は価格破壊と粗悪品の蔓延助長でしかなかった。
メディアと技術の進捗が早かった事で、地方に於いて充実した店舗は存在しない。

何を以って充実とするかの判断は今更だが、総体としてみるネット市場だ。
何かを探す際に、まずネットを当るのは当然だ。そして地域の各店頭に根を張らせて置く・・・
(ここまでする必要も無いが)
兎に角、一昔前の媒体に拘ると、偶然の機会を待つしかない。

2009年、DVDの価格帯はビデオ化している。需要の有る無しではなく、他にその理由があると思う。
今後、中古が充実する市場なのかと考えた場合、かつてのビデオ程、DVDは充実しない。
ビデオ時代に貢献したレンタル店と云う存在がないからだ。小規模で散在するDVDレンタル店は少数だった。
DVDレンタルへ移行出来ず、ビデオレンタルで幕を閉じた店舗が多いから。
また、ビデオに比べてDVDの状態維持は困難なのだ。
ビデオは記録部(テープ)に触れる事がないが、DVDは重要な記録面が剥き出しで
一般的な取り扱い方で無傷を保つのは無理なのだ。よって痛みが早い。
研磨技術と機器は向上しているが、売られる度に削られる。一回につき数μmmだとしても。
よって、繰り返し流通する物にはならない。

消費活動以前に、物販が充実しなかった事で今後どうなるかはもう見えている。

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