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The Rum Diary / ラム・ダイアリー レビュー 視聴感想



サラ「解ってるよ、N.Yは大雪だったんだろ」
画像:facebook「ラム・ダイアリー2012」公式
2012年6月公開作品。
本国アメリカでは2011年10月公開だったので本国版を視聴した。日本版トレイラー動画を観ると「ジョニー・デップ(以下デップ)ファン必見、こんな楽しそうなデップは見た事がない」等、デップ頼りのキャッチーな売り込み、ダメな記者達と南の島で繰り広げるドタバタコメディ的に扱われている。実際そうなんだろうか。観賞後、改めて関連する紹介記事を読んでみる。そして再び視聴する。こう云った繰り返しをして個人的にはデップ主演作中、一番好きな作品になった。正直な処これは ”デップを透して ハンター・S・トンプソン を知るキッカケの一つ” といった内容かと思う。勿論デップファンにはオススメ作品で、1960年のプエルト・リコを舞台に当時のファッションに身を包むデップのチャーミングでセクシーなショットを楽しめる。

この "The Rum Diary" のアメリカ興行成績は悪く、制作費の半分しか結果が出ていない。デップの魅力を前面に推しノリの軽い宣伝からして恐らくアメリカ同様に日本でも振るわないと思う。この理由はシーン毎の強弱と意味、ストーリーの連続性と結末に原因があると思う。従ってヒューマニズムを好みテーマを重んじる映画ファンにとっては非常に物足りなく不満も多いだろう。但し、この点はデップ本人も重々承知しているのは制作動機からして明白だ。
しかし同時に、この映画の良さもシーンとストーリーにある。また、その中で交わされる人物らの会話、ここから始まる拡がりを知る度、重要性が理解されていく。実在の人物を扱っただけに中々手応えのある佳作だと思う。
きっと映画としての評価は低いだろう、けれどデップ及びトンプソンのフォロワー以外にも楽しめる面白さは備えている(それでも佳作止まりだろうけれど)。この辺りを中心に私的な感想を書いてみたい。映画の詳細は以下のサイトで確認した。吹替え版の公開があれば良いと思うが。

映画『ラム・ダイアリー』公式サイト
http://rum-diary.jp/intro.html
映画『ラム・ダイアリー』 | Facebook
http://www.facebook.com/rumdiary2012
本国版『The Rum Diary』 | Facebook
http://www.facebook.com/RumDiaryMovie/photos
本国版『The Rum Diary』 公式サイト(リンク切れ)
http://www.rumdiarythemovie.com/
本国版『The Rum Diary』 | youtube
http://www.youtube.com/user/TheRumDiaryFilm/videos
シネマトゥデイ - ジョニー・デップ、拳銃自殺した親友への思い!~(中略)原作を映画化 -
http://www.cinematoday.jp/page/N0042639



余計な仕掛けがなく軽快な閲覧が可能な公式サイトは丁寧な解説で構成されている。中々良い公式サイトデザインじゃないか。多くの映画サイトが公開終了後に閉鎖されるので今の内に閲覧して欲しい。同様にfacebookでは画像を充実させている。デップファンには堪らないかも知れない。

The Rum Diary - Official Trailer (英語版)


英語版だが特典映像らしき動画をファンサイトから引用。
本編シーンも充実しているので是を添付しておく(※リンク切れご容赦)




観賞前の事前知識
"The Rum Diary" は1960年の話。原作者ハンター・S・トンプソン 23歳時の話だ。
これを44^5歳のデップが演じる(クランクイン2009年4月~アップ2010年6月、46歳誕生日に撮影終了)。「50代手前が20代前半を演じる」ことは余り問題ではない。ジャック・スパローの様な明確なキャラが成立している訳ではないので 「デップが出ている」映画として観れば良い。この原作は公開に合わせて国内発刊されたようなので原作重視派の反感を買うことは恐らく少ないだろう。
「ハンター・S・トンプソン(1937-2005)に捧ぐ」
ラム・ダイアリー公式サイト|STAFF : http://rum-diary.jp/staff.html
制作動機と過程は以下のサイトに、こう説明がある。
本作の製作についても、ハンターの自宅の地下室でジョニーが偶然原作を見つけ、二人で映画化への構想を練り始めたことがきっかけだった。しかし、その後の2005年にハンターはピストル自殺。「死の瞬間まで、僕たちはとても近しい間柄だった」というジョニーは、生前のハンターの遺志に従い、彼の遺灰を大砲で打ち上げて弔った。そしてその後は、亡き親友のため一人で本作の製作を実現しようと活動し続けた。
(via : ジョニー・デップ、拳銃自殺した親友への思い!大砲で遺灰を打ち上げたソウルメイトの原作を映画化 - シネマトゥデイ
http://www.cinematoday.jp/page/N0042639 )
このデップの意志に協力した制作陣のメンツ(上記画像URL先)を見ると、少なからずデップとの繋がりを見い出せる。デップとトンプソンは "1998年 ラスベガスをやっつけろ" 辺りから交流、約7年の短期間ではあるが、共にカリスマと呼ばれる二人であるから深い交流があったと思われる。昨年公開されたトンプソンのドキュメンタリー映画 "GONZO -ならず者ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのすべて" でナレーションを担当したデップ。今後もトンプソン関連の映像物に名を連ねるかも知れない。

営利興行目的で制作した映画ではないし、デップがいたからこそ "The Rum Diary" は映画化された。
主人公のポール・ケンプ(トンプソンの劇中名)は以下の経歴を持つ 23歳の青年だ。
56年に、フロリダ州空軍に入隊し、基地のスポーツ紙記者として活動しながら、複数の地元新聞へも寄稿していた。2年後に海軍を離れ、ニューヨークへと移住しコロンビア大学[*1]に通いながら、「TIME」誌で雑用係の仕事をしていたが、60年にプエルトリコのサンフアンへと向かい、まもなく廃刊になるスポーツ紙「エル・スポルティーヴォ」の仕事に携わる。
(via : ラム・ダイアリー公式サイト|STAFF : http://rum-diary.jp/staff.html)
[*1]世界ランク上位に位置するコロンビア大学の一般教養学部

記者活動4年の駆け出し時期、ジャーナリズム精神は未構築であると推測して構わない。本編でも若々しい行動と騒ぎが主たるエピソードだ。不潔ではないが清潔でもない、アルコールとタバコと汗の匂いが漂う世界だ。ネタバレにもなるが、あらすじは「未熟ながらも物書きの道を拓こうとする青年が、後の独自スタイルを開花させるキッカケを掴む話」だ。この映画で何かが ひと段落着く訳ではないし、各エピソードが映画的な見せ場を充分持ち得ている訳でもない。何かがキチンと完結するのでもない。プエルト・リコで過ごした日々の記憶に残る大切な出来事を切り抜いた 1960年時の日記の一部、として物語が成り立っている。漸くジャーナリストとしての形を掴んだ主人公の心意そのものを、同じく視聴者も感じ取るだろう。
こういった点をまず念頭に置いておくと無難に楽しめる。


プエルト・リコ

プエルトリコ米国自治連邦区。首都サン・ファン。冷戦化の米国統治から独立する動きがあり過激な行為も起きている。1952年にコモンウェルスと云う政治立場を得た約8年後のプエルト・リコが舞台だ。


大きな地図で見る
政治
  • 自治政府による内政が認められる
  • アメリカ合衆国憲法やアメリカ国内法の適用を受ける
  • 主権は米国にあり、国家元首はアメリカ合衆国大統領である
  • 地域的限定のある国際機関への加盟はアメリカ政府と相談のうえで可能
軍事
  • 米国が全面的な国防権を持つ
  • 必要であれば土地を収用できる
生活
  • ラム酒生産、観光、製薬、農漁業などが主な経済収入源。特に観光業の割合は大きい
  • プエルトリコ住民は、アメリカ合衆国のパスポートを所持し、アメリカドルを使う
  • 島の住人の大多数は公用語の一つである英語はほとんど使わずスペイン語を用いる
( via : whikipedia.jp )
時の大統領はニクソン、対抗馬 J・F・ケネディの名も劇中に挙がる。ポール・ケンプは1960年の首都サン・ファンに建つザ・サン・ファン・スター新聞社の編集長に雇われる。このスポーツ新聞社が時代背景を説明する台詞ではプエルトリコ出身のパイレーツ選手ロベルト・クレメンテの名が挙がる。同じく編集長はプエルト・リコを「ここはアメリカで遊行地、プエルトリコは2ヶ国の言葉、国旗、忠誠、国歌を得た。アメリカは彼らのものを得たが、島民はそうじゃない。彼らは反抗するか、同じく富を得ようとする。これはアメリカの弱みだな、トロピカルフルーツを得たイギリスと同じだよ」と語る。他の登場人物も島について何かしらの意見をクチにするので当時の情勢を(あくまで著作中の表現として)知ることが出来る。先ず空と海の青と云ったロケーションとデップを楽しみたい処だが、主役はジャーナリストなので記者視点で語られる島の風景も観賞の要素になってくる。

本作の撮影は2009年3月から2010年6月までプエルト・リコで行われた。
快晴の南国という印象は強いが、メイキング動画では天候不順により撮影が難航したとジョーク交じりに語られている。実際のロケーションは以下の様な旅行クチコミサイトが参考になると思う。投稿された写真は多少なりとも撮影カメラの色合い特徴と出力補正の影響があり、映画は映画のトーンがあるから必ずしもマッチはしないが、旅行者らの感想を読むと映画本編から感じ取れる空気感を確かなものに出来る。
プエルト・リコ旅行クチコミガイド - 4travel.jp
http://4travel.jp/overseas/area/latin_america/puerto_rico/travelogue/


映像の色彩特徴 藍と赤
舞台となるプエルト・リコはカリブ海に沿った位置にある大きな島だ。この島へ観客を誘うかのように赤いプロペラ機が空の青から雲を抜け、カリブの海へ舞い降りる。蒼い海原をフワフワと舞う実に浮遊感と安心感のあるシーン、そして機体は主人公の元へ向かう。
♪ Volare♪ Oh, oh ♪ E cantare♪ Oh, oh, oh, oh
2011 FILMDISTRICT, GKfilms, INFINITUM NIHIL, FILMENGINE

洋色大辞典 - Traditional World Color Names
http://www.colordic.org/y/
登場人物らが駆る乗り物も赤や青色が使用され、建物のペンキにも青緑がアクセントとして存在する。日中の景色に自然色の青が在る国なので、海と空が見えない場所でも色彩印象を継続させる工夫なのか青を置いている。夜間でも青い明かりが置かれており、日中に差し込む光の反射は、例えば白い物が照り返す光には僅かな青みを感じる。それだけ海からの照り返しに青みが含まれることかも知れない。サンファンスター新聞編集室から望める街の遠景は淡い青に染まっている。こうしたカリブの青が映画のトーンとして印象付けられる。右の画像に配列したような主に緑が含まれるカリビアンブルーを基調にした色彩の余韻が効果的で視覚的記憶として脳裏に映る。
一方、赤色の扱いはアクセント。OPのプロペラ機体に続く赤は、最低の朝を迎えたデップの呑んで充血した赤目だ。赤い機体へ注目している観客の目は次に赤目のデップへ印象移動される。こうした巧い工夫が主人公デップへ与えられている。身の回りに赤を備えながら青色系の衣装を纏うのはデップだけだ。こうして劇中、ハッキリと又はさり気なく赤の要素を散りばめている。見える物だけではなく台詞にも使用されている。
  • The old red eye...
  • Red light...
  • Blue is for public dissemination, red is for the investors...
  • Red-eye for 50 bucks.
台詞には暗示する記号的なものがあり難解なものもあった。突拍子も無い一言がサントラの曲名だったものもある。調べてみる事で意味や引用元が何となく探れる。字幕や吹替えがどう変換されるのか面白い点。


E・J・ロッターマン
主人公に宿を与え、必要経費を賄い小遣いを与え、権力の流れに逆らわず、記者を怒鳴り煽て戒め諭す過敏な編集長。主人公にとっては岩であり壁であり、登場人物全員からそれなりに意識される中々重要なキャラ。英語版ウィキペディアのハンター・S・トンプソン項目によると
Thompson applied for a job with the Puerto Rico English-language daily The San Juan Star, but its managing editor, future novelist William J. Kennedy, turned him down. Nonetheless, the two became friends and after the demise of El Sportivo.
「トンプソンは、プエルトリコの日刊サンファンスター英語版の求人に応募したが、編集長(将来の小説家ウィリアム·J·ケネディ)は断った。にもかかわらず、二人は友達になりエルスポルティーボの崩壊後・・・」
( via : http://en.wikipedia.org/wiki/Hunter_S._Thompson )
この文脈だけで判断するとロッターマン編集長のモデルは、ウィリアム·J·ケネディ/ William Joseph Kennedy だ。「後にケネディ氏は小説家」とある。マフィア&ギャング系映画に詳しい人には知られている "コットンクラブ The Cotton Club" の原作者なのだ。ケネディ氏の英語ウィキと、2011年12月9日投函された氏のインタビュー記事を見つけたので紹介しておこう

William Joseph Kennedy (born January 16, 1928)
http://en.wikipedia.org/wiki/William_Kennedy_%28author%29
William Kennedy (BSS #427) : The Bat Segundo Show
http://www.edrants.com/segundo/william-kennedy-bss-427/
ウィリアム·ケネディ/ William Joseph Kennedy - The Bat Segundo Show
http://www.edrants.com/segundo/william-kennedy-bss-427/
全文英語なので明確な意味は解らないがトンプソンに絡んだ話へ氏が答えている。映画公開後の番組なのでインタビュアーもトンプソンに絡んだ話を引き出したかったのだろうか「そのように、例えばトンプソンを例にすると・・・」と言った展開で問いかけ始めた。大まかな内容はトンプソンが自分(ケネディ氏)に言ったちょっとした発言に対する切り返しから始まり、ラム日記中の取り扱われ方に対する希望と反論、このやり取りの簡単な説明、自分が備え築き上げた執筆手法とトンプソンとの違い、その上で彼が行ったジャーナリズム手法への指摘と評価だ。「必ずしも事実に沿った記録ではなく彼自身の創造的世界も組み込まれるのが彼の作品だ」的な言い方もしているので、当時1960年の直後(1961~2年頃)に纏められ書かれたであろう、同じく "The Rum Diary" も必ずしも事実に沿った物語ではないと心得ておこう(翻訳の正確性は私の想像が含まれています)。映画の扱いからするとトンプソンは編集長にそれなりに敬意を表している。年齢からするとトンプソン(23歳時)、ケネディ氏が編集長だとすると 32歳。劇中の編集長はもっと年配なので、実際どちらかと云うとサラ役に近いようなのだが。


登場する企業

ユニオンカーバイド (Union Carbide Corporation)http://www.unioncarbide.com/
主人公が宿泊する贅沢なホテルのオーナー企業。沿革から1960年期は「エレクトロニクス事業確立、炭化水素部門設置、フェロアロイ(合金鉄)部門クロム、マンガン、シリコン合金の生産やマーケティング上を組織化。鉱業·金属部門は金属および鉱石部門と原子力部門の一部を組織化」、と業績拡大期にあったらしい。この盛況ぶりは映画本編でも映し出されている。
アメリカ合衆国で最も古い化学企業のひとつであり、米国を代表する化学企業の中では実に一世紀以上の歴史を持つ老舗的存在である。本社はコネチカット州ダンベリー。プリント基板の素材として知られるベークライトの主要な製造企業であり、1898年の創業以来、複数回のM&Aを繰り返して化学、鉱業、原子力関連産業を有する世界的なコングロマリットへと発展した。また、国防総省及びエネルギー省の重要な納入契約業者のひとつで、ウラン鉱の採掘、精製、核燃料製造、核廃棄物処理といった原子力産業のパイオニアとして評価されている。各国の大手化学企業の大半の例に漏れず、アスベスト問題でも数々の訴訟を起こされている。化学工場事故発生以前は、科学・経済に留まらず合衆国の発展に多大な貢献を果たした同社を評価する旨の書籍が多数出版されていたが、化学工場事故とその後の対応の世界に与えたマイナスインパクトがあまりに大きすぎたため、以降は同社に関する出版物の多くがボパール化学工場事故を大きく取り上げている。現在、業界では世界最大手であるダウケミカルの子会社となり、製品のほとんどをダウケミカルに納入する。
( via : http://ja.wikipedia.org/wiki/ユニオンカーバイド )

バカルディ(Bacardi&Company Limited)|バカルディ ジャパン:http://www.bacardijapan.jp/
主人公の目前でモバーグがクチに含んだアルコールを噴き引火させてみるシーンがある。これに関係して語られる企業。日本公式ページでも映画に絡んだキャンペーン(6/18 or 7/31迄)が行われている。
1862年にスペインからキューバのサンティアーゴ・デ・クーバへ移住してきたワイン商、ドン・ファクンド・バカルディ・マッソによって設立された世界最大のラム酒のブランドである。1960年10月にキューバから撤退後、本社をバミューダ諸島のハミルトンに移転。蒸留所をプエルトリコ、バハマ、メキシコ等に置き、品質管理を行っている。
世界で初めて、ラムとしてチャコールフィルタリング(木炭ろ過)を行い、そのスムーズなフレーバーによってカクテルのベースとして使用するスピリッツのパイオニアとなった。現在では、ボンベイ・サファイア・ジン(Bombay Sapphire)、グレイグース・ウォッカ(Grey Goose)、デュワーズ・スコッチウィスキー(Dewar's)、エリストフ・ウォッカ(Eristoff)、マルティーニ・ベルモット(Martini)、カサドレス・テキーラ(Cazadores)、ノイリー・プラット(Noilly Prat)等のブランドを所有する。
日本では「バカルディ・ジャパン」が傘下ブランド品の販売を展開、2011年サッポロビールと業務提携し、同社の販路を活用した販売活動を開始。2012年には新商品の共同開発に合意している。
( via : http://ja.wikipedia.org/wiki/バカルディ (企業) )

カリブ・ヒルトン (Caribe Hilton, San Juan, Puerto Rico)http://www.caribehilton.com/index.cfm
主人公が宿泊するホテル Plage Xanadu / プラージュ・ザナドゥとして登場している。プラージュ・ザナドゥは架空のホテル名のようだ。
Caribe Hilton | Photo Gallery http://www.caribehilton.com
カット&シーン修正での CG 加工は映画にとって今や当然の手法になっている。実際の加工手段は解らないが、例えばデップの両腕にあるタトゥも修正されており観賞上で不自然なものはない。
劇中の Plage Xanadu / プラージュ・ザナドゥ
2011 FILMDISTRICT, GKfilms, INFINITUM NIHIL, FILMENGINE
カリブ・ヒルトンがモデルであると知ったのは海外ファンの写真にあったキャプション。例えばテレビや海外映画などでよく使用される場所や風景なのだろうか、どこか見覚えがある建物だ。私は本編を何度も観てしまったのでこう勘違いしているだけかも知れないけど。


登場する車など
1960年のプエルト・リコで走っていたであろう車両が登場する。
プロデューサーが劇中で使用した59年型コルベットをジョニー・デップにプレゼント? - Autoblog JP
http://jp.autoblog.com/2011/10/27/rum-diary-producer-gives-johnny-depp-a-1959-chevrolet-cor/
以下のサイトが目に付いたので紹介。
The Fabulous Cars&Motorcycles of THE RUM DIARY|Garrett On The Road
http://jerrygarrett.wordpress.com/2011/10/30/the-cars-motorcycles-of-the-rum-diary/
 登場する車体4種を紹介
Depp Goes Fiat 500 For Rum Diary|TheBadandUgly.com
http://www.thebadandugly.com/2009/04/14/depp-goes-fiat-500-for-rum-diary/
 FIAT500を使った撮影シーンのメイキングショット集
JOHNNy DEPP E LA FIAT 500 | Gossip e tv
http://www.sologossip.com/2009/04/14/johnny-depp-e-la-fiat-500/#
2009年4月辺りの撮影パパラッチ画像数点

サラ「ちょいと帽子(鶏冠)がダメでもアイツには勝てっこない」
1962 Fiat 500D
 2011 FILMDISTRICT, GKfilms, INFINITUM NIHIL, FILMENGINE
舞台は1960年なので、1957^1960年製造の Fiat 500N が妥当ですが撮影に使われた車両は外観から 1962 Fiat 500D のようです。劇中で「小さくておかしな車」と言われてしまうこの車両を使った騒動、車内で交わされるケンプとサラの会話が設けられており、散々な扱われ方をされますが無くてはならないアイテム、親しみが生まれる存在になっています。Fiat500は「ルパン三世カリオストロの城」に出てくる馴染みのある車です。

プエルト・リコとは全く異なるが、キューバでは冒頭のタクシーとして登場したような古い車両が、現在も良い状態で走っていると聞く(クラシックカーファンから)。太陽と雨をタップリ浴びる南国では、現在のスタイリッシュ且つ機能美あるデザインカーよりも、レトロな旧車がピカピカの状態で走っているほうが似合う気がする。


ラム酒


原作との違い
まず読んでこそ、ですが原作は未読ですので以下のレビュー記事(どちらも英文)を参考にすると
Review of Hunter S. Thompson's 'The Rum Diary'|on the official website of Laura Hird
http://www.laurahird.com/newreview/rumdiary.html
Book Review: Hunter S Thompson's "The Rum Diary" | Suite101.com
http://suite101.com/article/book-review-hunter-s-thompsons-the-rum-diary-a391250
サラは大酒飲みでネガティブなキャラ、行動予測がつかないYeamonなるトルコ人若者がおり、彼とシュノーを巡ってドロドロと三角形。ユーモア且つ腐肉で暴力的で汚らわしい内容記述もあるようです。あらら、デップファンは原作無視が宜しいようです。
一方で世相に関して深く切り込んだ内容だそうで島民感情寄りの反米批判に向くケンプ、自身のジャーナリズムと以前のそれとの抗い、映画は非常にマイルドにアレンジされておりデップのイメージを損なわないシナリオとなっているようですが、今更5^60年代の生々しい記述を映像にしてもどうかなと。事実に基づく完全なドキュメンタリーでもない様ですから見易い形でキャラを宛がい浅く改変したのは良いと思います。しかしアメリカの原作ファンからすると「これじゃデップのアイドル映画じゃないか」と言われそうですが、無難な話の仕上げ方に好感もあるようです。原作との比較は意識せず著書は著書、映画はデップ映画として観賞するのが良いかと思われます。英文で良ければ以下のサイトで序章と第一章が読めますのでドウゾ
Books : The Rum Diary : Excerpt|Simon & Schuster
Prologue - San Juan, Winter of 1958
http://books.simonandschuster.com/Rum-Diary/Hunter-S-Thompson/9780684856476/excerpt_with_id/7344
Chapter 1 - Chapter One
http://books.simonandschuster.com/Rum-Diary/Hunter-S-Thompson/9780684856476/excerpt/1


モバーグの行動
画像:facebook「ラム・ダイアリー2012」公式
ケンプが雇われた晩、親睦を深める記者達。サラ曰く「絶対!見るな!・・・アイツだけはお前に紹介したくなかった、ハァ~」と言わせるトンデモ特派員モバーグ。ケンプの目の前で幾度となくロッターマン編集長を怒らせるサンファンスター新聞社きっての問題人物で、脳ミソまでラム酒にやられてフラフラと、呂律が回らないまま絡んでは怒鳴ったり皮肉を言ったり、予測のつかない言動にケンプも感情を露わに鬱陶しく思います。彼とサラとは長い付き合いでモバーグの趣味や性向は納得済み、寧ろ彼の大それた悪戯には有難みを感じているようで、ついついケンプはサラに「コイツお前の男だろ・・」と皮肉る一幕もあり。明らかな変人ぶりにケンプは初っ端から警戒と嫌悪を示します。このスチール写真は恐らくカットシーンで、本編ではキリっとした記者らしい姿は観られません。しかし、このカットを見ると宗教犯罪担当特派員として歴代最高のスクープを獲った勢いのある記者だったことが窺えます。何故モバーグが常に泥酔し全く記者らしからぬ状態になったのか、本編だけで推測するなら、それはロッターマンとの口論内容からでしょう。
「死の実を食わせるぞ!ロッターマン」    「この国は大量虐殺や奴隷制を経て建国したんだぞ」
「ワタシと一緒にバスルームへ来て欲しいのぉ」              「拍手か?」        
2011 FILMDISTRICT, GKfilms, INFINITUM NIHIL, FILMENGINE  

そうしてモバーグは、憎きロッターマンの期待を得た新人特派員、尚且つ自由裁量が認められたようなケンプに嫉妬心を抱き、「ねぇサラ、アイツ何書いてんの? へぇ~そんなもん一部の読者受けにしかなんないじゃん」と見下し、全く無駄な覇気をケンプらの前で見せ付けた挙句、「これでも聴くか?!おお?」と彼なりの先輩風を吹かせ、生意気なケンプにプエルト・リコのイロハを、記者としての有能さを「オラを舐めんなお!」と見せ付けるのです。ヴードゥー呪術への傾倒が深く信仰心があり、一見これは狂気でしょうが、ヴードゥーの事になると恥じることなく信心と興奮を見せる仕草が何とも可笑しい。

多くのデップファンが女性であろうと思われますが、ファンにとってはデップに近付いて欲しくないキャラがモバーグです。但し、こうした彼の行動はメチャクチャでは無く、ちゃんと理由があると思いました。先に述べた嫉妬心と対抗心がありながら、思いがけず物資の調達や緊急時の段取りをコナす意外と気の利くモバーグ。これはサラの為であり、ケンプへの貸し付けでもありますが、少なくとも記者らしい行動を起こしているケンプとサラに対してスッカリ自分は飲んだ暮れ。次第に負い目や自戒の念に追われ厭味を言いながらも、彼らを認め不貞面を浮かべては助力している節があり、性根まで腐った人間ではない面が現れてます。そうして最後の切り札と言うか最後の意地ですね、何の意味があるか解り難いヘンな男の意地なんですが、いやモバーグ曰く 「紳士の問題です!」と言う彼なりのプライドをケンプに見せる処が私的に切なく思いました。極めつけと言っていい、あのシーンの意味は、こう解釈して欲しいと男として思います。

劇中、ケンプに対する心情変化と立ち回りが最も人間臭いキャラクター、正直言うと男からも好かれる劇中のケンプ(いやデップ)に一番好意を寄せていたのは、友達の輪に入りきれなかった、このモバーグではないかと思ってしまうほどです。

さて、このモバーグを演じた役者さん、あの超大ヒット作 "AVATAR" で 「希少鉱物優先だ!原住民なんかどうでもいいんだよ!」とチョロチョロ邪魔をする企業社員役で登場していた ジョヴァンニ・リビシ / Giovanni Ribisi と云う役者さんです。
Giovanni Ribisi - official website
 http://www.giovanni-ribisi.com/
やはりデップと共演済み(パブリックエネミーズ、金縁グラサン、マシンガンを突き付けられ車に乗せられ・・・)です。地道に出演作を増やした演技派俳優さんでしょうか、本作のモバーグを演技として見ると前作アバターと全く違う印象に驚きます。改めて、この人があのモバーグとは思えません、凄いですね。素晴らしい俳優だと思います。


ボブ・サラの存在
The Rum Diary - Official Movie website
http://www.rumdiarythemovie.com/
ケンプと共に行動するサラは、常にデップの傍にいます。主要キャラクターの中で最初に会話し最後に会話する人物が、このサラ。軽くホモダチ状態ですが、この2人の行動と会話はとても心地良い。初対面からケンプを気遣い、察しの良さを見せ、素直に内情を教えるサラ。自己紹介も後回し、出会って直ぐに気の合う仲ではないかと思わせます。歳は取っても少年らしさが残るジョニー・デップの風体に、この抱擁感というか落ち着ける風貌を備えたボブ・サラは、ケンプへの気遣いと指示から行動を共にしますが、次第にケンプ側からの好意でベッタリの仲になったようです。受身でもなく上位でもない言動で「言っちゃなんだが分かってるだろ?」と率直な助言は優しさに溢れ、「俺は丸一日ビーチで過ごしてもないし、むしゃむしゃロブスターも食ってない、悪い連中と飲んでもない。腹が減ったから付き合え」と、言いたい事を述べる。「そんでもってステーキいっちょ!なに?出せないんだったら、追い出す努力をしろってんだい!」愛嬌があってユーモラス。押しもしない引きもしない、彼ら互いが無理なく対等な関係でいられる。その場その場で起きる騒動を巻き起こしつつも愉快に遣り過せる理由になっています。
「殺されるかも!殺されるかも!」          「そうですケンプ君は話せませんです」
「そりゃ仕事が片付いてからだろな」         「怖がらせるなよ!やめろ!アホぉ!~」
2011 FILMDISTRICT, GKfilms, INFINITUM NIHIL, FILMENGINE

兎に角ケンプに対するサラの言動は優しい。落ち込んでいる状態での例え話を聞き入れ、やはりキッチリ事実を伝える。それで一層落ち込めば「なぁ、まだ行ってない所があるだろ?行ったか?」と前向きな提案を差し伸べる。ヤバイ時は教えるし気遣う、冗談交じりでケンプを擁護する。隠し事はしない、問題が起きれば「お前のものは俺のものだ」と動く。ホモダチ過ぎて「なんか急にお前への愛情を自覚してしまった。どゆ意味だ?俺なにしてんだ~~?!」とフザけたシーンは俳優らが感じて取り入れたアドリブ的なユーモアかも知れません。
「食べるんじゃないんだなっと」                          「コシテレント」      
「なんで笑ってんだよ」                「閃いたぞ!凄んごいアイデア!」
2011 FILMDISTRICT, GKfilms, INFINITUM NIHIL, FILMENGINE

マイケル・リスポリ / Michael Rispoli
Photo by Jason Merritt © 2011 Getty Images
Image courtesy gettyimages.com
2人の会話中から当人らの関係性を表す"含み"を非常に感じました。会話自体コントでありハートフルです。こんな二人だからモバーグは入り込む余地が無かったのでしょうか。またこれが重大な問題を起こした原因にもなりますが。後付け解釈ですが、ケンプ若しくはサラのどちらか過激な人物だった場合は本当に大騒動になったでしょう、劇中で起こる騒動の規模、これは今ひとつアクション的な盛り上がりに欠けますが、こんな雰囲気の良い男二人なら、騒動も未然に抑えられるのでしょう。デップ作品中この映画が一番好きになった理由はこのケンプ&サラコンビが与える心地良さでした。
相方として重要なキャラを務めた俳優さんは左の方、マイケル・リスポリ / Michael Rispoli です。
 ジョン・グッドマン(オールウェイズ/スピードレーサー)に匹敵するスマイルフェイスの持ち主だと思います。端役で多くの映画にリストインしています。リービングラスベガス/あなたが寝てる間に・・・/誘う女/陪審員/ボルケーノ/スネークアイズ/ラウンダーズ/ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア/サマーオブサム/ロンリーハート/サブウェイ123 激突/キックアス等、ニコラス・ケイジが出る映画に縁があるようです。リビシ氏と同じく、演じる毎に変わる俳優、こっそり出演しているポジション。前作のキックアスでは本作より高い声質、レッドミストのお父さんの部下(ジョー)を演じていますが、改めて調べるまで気付きませんでした。今回の役が評価され、もっと良い役柄を演じる事になればと願います。


劇中の楽曲
ゴジラ(1984)/呪怨 パンデミックなど日本映画でも御馴染みのクリストファー・ヤングが担当している。南国テイストの非常に大らかで陽気な楽曲が並び、映画の雰囲気を決定付けている。youtube でオフィシャルサイトを設置し、劇中楽曲のライブ動画を公開しているので、別途記事に紹介した。
The Rum Diary Soundtrack on youtube
http://redo-chan.blogspot.jp/2012/06/rum-diary-soundtrack-on-youtube.html



ハンター・S・トンプソンについて
ジョニー・デップは、この映画制作に哀悼の意を込めている。以下の記事を紹介。
撮影現場でジョニーは、自分の隣にハンターの分のディレクターズチェアを用意するようスタッフに依頼。そして、ハンターの名前を入れた表紙付きの脚本、灰皿とシガレットホルダーに入れたダンヒルのたばことライター、その横にシーバスリーガルのボトルと氷を入れたハイボールグラスを置き、常に「親友」の存在を忘れなかった。
本作でジョニーが見せる演技が素顔に近いといわれるのは、そんな破天荒な親友の存在を、現場で常に感じていたからなのかもしれない。ジョニーが巻き込まれるドタバタ劇と同時に、スクリーンからにじみ出るジョニーの「ソウルメイト」ハンターへの、そして念願の作品実現への思いも感じ取りたい。(編集部・入倉功一)
( via : ジョニー・デップ、拳銃自殺した親友への思い!大砲で遺灰を打ち上げたソウルメイトの原作を映画化 - シネマトゥデイ
http://www.cinematoday.jp/page/N0042639 )
画像:映画「ラム・ダイアリー2012」公式サイト
The Rum Diary 観賞後、トンプソン氏自体に興味を持ったなら、デップ出演の "ラスベガスをやっつけろ" という流れが時系列では適当だ。
この映画はトンプソン 1971年の物語、ラム・ダイアリーから10年経った 34歳頃の実体験から書かれた。アメリカの時局は深刻で多種混乱に溢れている。時代背景をある程度理解しておくことは当映画より意義があるだろう。ラム・ダイアリーで語られる 「アメリカンドリーム」は随分と形を変えてしまっていて穏やかな作品内容ではない。
この "ラスベガスをやっつけろ" でもトンプソンを演じたデップは同じく 34歳。俳優業が板に付いてきた頃合で、デップは役柄の獲得に以下の努力を積んでいる。
ジョニー・デップはラウルのモデルである原作者ハンター・S・トンプソンの付き人となって彼の仕草や癖をマスターし、髪を剃って彼と同じように禿頭にした。
( via : Wikipedia.jp/ラスベガスをやっつけろ )”
 この出会いからデップとトンプソンの個人的な親交が深まり、トンプソン氏と所縁のある人達との付き合いも始まったのだろう。この映画の評価は様々で、実はデップファンオススメとはいかない。役になり切ったデップの風貌に拒否感を持つだろうし、映画内容に嘲笑を投げる評価は多い。ここからは ハンター・S・トンプソンと云う人物に興味を持てないと観賞出来ないだろう。

ハンター・S・トンプソン はアメリカのジャーナリストで " Gonzo - ゴンゾー・ジャーナリズム" という独自のスタイルを生み出したカリスマジャーナリストであるらしい。これについては、ナレーションをデップが務めた 2011年2月公開ドキュメント映画
"GONZO -ならず者ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのすべて-"
http://gonzo-eiga.com/index3.html が詳しい。この公式サイトに以下の説明がある。
彼が最も挑発的で多くの作品を残した65年~75年にフォーカスをあてながら、2005年2月20日に拳銃自殺するまでを全解剖した、傑作ドキュメンタリー。“ゴンゾー・ジャーナリズム”がやっと主流になってきた40年後の現代に、ハンターは何を問いかけるのだろうか。
本作のタイトルであり、トンプソンの枕詞となっている「ゴンゾー」という名称は、元来は「風変わり、異常、偏った主観の」という俗語であるが、ジェイムズ・ブッカー(ニューオリンズのピアニスト)の型にはまらない彼独特のジャズのリフにちなんで付けられたとされている。
(via : http://gonzo-eiga.com/intro.html )
ラム・ダイアリー後のトンプソン
1965年、カリフォルニアを拠点とするヘルスエンジェルスの一員となり、同モーターサイクルクラブを取材、関係決裂。1966年発刊し同会長との論争も報道される。成功と評価を得る。これよりジャーナリストとして記事が掲載され始める。1969年印税収入で生活拠点を確保。1970年ピトキン郡の保安官に立候補し政治に関係し始める。またケンタッキーダービーのスキャンダルを特集、真面目なイラストレーターだったラルフ・ステッドマンにLSDを勧め、共にセンセーショナルな記事/イラストをローリングストーン誌に掲載、注目される。
( 参考 ジャパンローリングストーン誌/政治 http://www.rollingstonejapan.com/category/politics/ )

ハンター・S・トンプソンについては国内よりも海外記事やブログの方が圧倒的に紹介の密度と量が多いので、そちらを参考にしてもらうと良い。

ラム・ダイアリーは拡がりのある観方が出来る作品なのだ。デップは、トンプソン氏と行動を共にし "GONZO" スタイルに無くてはならない存在だった ラルフ・ステッドマン のドキュメンタリー映画 "For No Good Reason" にも登場する。デップがトンプソンに絡む作品は最早興行ではない。だから「イマイチ」と思うのも仕方がない。トンプソンに対するデップの心情を理解し確認しておく事はデップファンとして当然の配慮だと思う。勿論「デップかっこいい」で良い。実際カッコいいです。
2011 FILMDISTRICT, GKfilms, INFINITUM NIHIL, FILMENGINE

2011 FILMDISTRICT, GKfilms, INFINITUM NIHIL, FILMENGINE
この映画に関する雑学は思う以上に深いです。もう手に負えないのでこの辺りで。

多くの人が観て楽しんで貰える工夫をデップは充分行い、こういう映画になったと思います。様々な感想と評価があるでしょうが、この映画はデップ出演中一番好きな映画に変わりはないってことで。

参考/ Reference
Hunter S Thompson wikipedia,Eng
http://en.wikipedia.org/wiki/Hunter_S._Thompson
CRAZY FOR JOHNNY~The Rum Diary カテゴリ
http://crazyforjohnny.blog107.fc2.com/blog-category-15.html
ジョニーに首ったけ!~The Rum Diary カテゴリ
http://jonylove.blog56.fc2.com/blog-category-71.html

2012/6/22 デップの破局、アンバーとの交際疑惑が流れました。日本公開に向けてトンでもない話題が付いてしまいましたが「それはちょっと違うだろ!デップ?」と思います。

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